同世代のアイドルに比べ、雑誌グラビアに出ることの少ない
岡本綾の貴重な第一写真集。おそらくは一般にもっとも流布しているであろう清楚なイメージからはじまり、熱心なファンには周知であるはずの濃厚な色香にまで到るわかりやすい構成。だが後半の踏み込み方には物足りないものが。身も蓋もなく言えば男子の実用には供さない。露出が足りないなどということではない。被写体へのアプローチの仕方だ。もっと乱暴でいい。もっと下品でいい。それでも堕ちない素材である。
本書の著者は、中学・高校での教員を経て現在は大学教授となっている人であり、刑務所で犯罪者の更生支援を行っています。本書は、そのような著者が自らの経験に基づき記述した本です。
この本の
タイトルは「反省させると犯罪者になります」という極めて刺激的で「なんのこっちゃ?」という
タイトルですが、読んでみると極めてまっとうなことが書かれています。
(a) 犯罪を犯した人に、自らを内省させることなく、形式的に反省文を書かせても本当の反省にはつながらない、(b) 「被害者や遺族の立場や気持ちを考えることで、反省につなげる」ということは簡単にはできない、むしろ、加害者側の事情(犯罪を犯したその人自身)を自らふりかえり内省し、「なぜ、自分が犯罪行為を犯すようになったのか」を考えてもらうことの方が大事である、(c) 加害者側の事情を内省するためには、支援者が共感をもって接してサポートすることが大事、というようなことが書かれています。
そして、このようなアプローチは、親子の関係、学校での「いじめ」の問題など犯罪者支援以外の分野にも重要な方法、立場であることが書かれています。
私は、この本を読んで、犯罪を犯した人の「反省の有無」について今まであまりにも無邪気で無思慮だったと反省しました。心の底から反省していない人でも簡単に模範的な反省文を書く以上、「この人は反省していないから、重刑でも仕方ない」のような単純な考え方は危険と知りました。
また、職場の部下や、妻や子どもに対して、どんなふうに接すればよいかというヒントを得ることもできました。形式的な権威主義ではなく、相手の立場を考えて「共感すること」の大切さを再認識しました。
このようにとても重要な示唆を含んだ貴重な本ですが、少し残念なのはあまりにも同じことを繰り返し記述しすぎなことです。少し辟易します。
しかし、本書が重要な気付きがあることに変わりはなく、一読の価値がある本と思います。
男性でありながら、ソプラノの声域ですから際物のイメージがありますが、本当に素晴らしい歌を披露してくれました。音程がしっかりしていて丁寧な歌い方ですし、魅力的な声でした。不思議な香りも感じます。
フジテレビ系連続ドラマの「牡丹と
薔薇」の主題歌「涙の
アリア」を聴いてファンになった方もおられるでしょう。ヘンデルの「私を泣かせてください」に松本隆の作詞を載せた 「涙の
アリア」は、とても情感のたっぷりとした歌い方でよかったです。
劇的なオペラの
アリアを聴くと、そのダイナミックな表現力に圧倒されます。特にテノールの「誰も寝てはならぬ」のような華やかな
アリアはいいですね。ドラマチックでメリハリがあって聴きやすかったです。このような力強い表現力を求められる曲は相性が良いようでした。
カッチーニの「アヴェ・マリア」も表現力のある魅力的な歌唱で聞き惚れました。敬虔な雰囲気が漂っています。少し哀愁を帯びており、メゾ・ソプラノの声質のように思いましたが、高音域の艶やかさはまさしくソプラノそのものです。
卒業式ソングの第1位「旅立ちの日に」を慈しむように厳粛に歌い上げてくれました。その豊かな体格をいかした声量はどこまでも広がっていくイメージがあります。合唱ヴァージョンですので、卒業式を思い出させるようなとても感動的な演奏でした。
「ヒーリング・ミュージック」のジャンルにもつながる癒しの声を持っているようです。