奥さんが語る「勘三郎さんのガールフレンド」のお話もあって、ビックリしましたw 後半の闘病の様子は本当に読んでいて胸が苦しくなりますが、家族にささえられて、「生きよう」としていた勘三郎さん、そして、「役者として復帰すること」を決してあきらめなかった勘三郎さんの姿に涙が止まりませんでした。 プライベート写真も多く、大満足。
「僕は、ただうんこをするだけのかたまりです」みたいな文章が、闘病生活の後半で出てくるんですが…強かった勘三郎さんが、どんな気持ちでこの言葉を発した(正確に言うと、もう声は出せてないので、書いた)のかと思うと、ただただ、無念です。
巷には着物に関するあまたの著作本があるが、着物を愛する方、美しく着物を着こなしたい方には本書は間違いなくバイブル的書物になりうるだろう。 筆者の波野好江さんは来年18代目勘三郎を襲名する中村勘九郎夫人で父は人間国宝の中村芝翫。着物とは切り離せない環境の中で、波野さんは経験的に本当の意味で着物のよさを実感し、また着物を着る機会のTPOを考慮しながらもさりげなく奥ゆかしく自分のセンスを生かされていることが感じられる。 また、着物はどのように着こなせば一番美しくみえるのかを平面的ではなく、髪型、立ち姿、小物等々をも考慮に入れつつ立体的に、そして非常にトータル的な視点で考えておられる。さすがは役者の妻である。 古い言葉に聞こえるかもしれないが、波野さんに一人の日本の賢夫人を見る思いがした。
必ず一度は目を通さないといけないと思った。時代は変わるし、着ものの着方も多様になるが、それでも「原則はこうだ」とうことを 肝に銘じなさいといわれた気がした。こんなに出来ないと思っても一度は目を通すべき「バイブル」後は個人の自由とか環境でいい。でも原点はこういうことと解った
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