蝉と風鈴。こんな日常にありそうでなさそうなテーマで作品を作るなんて
さすが風博士だと思いました。前作からの期待を裏切らない素晴らしい出来です。
サヌカイト風鈴の涼しげな音色と
ヒグラシ。とても相性が良いですね。
昨年の夏、能登に旅した時、山寺の境内で過ごした記憶が甦りました。
目を閉じて聴いているとしばし日常を忘れます。
もう一つの「石庭風」という作品も風博士ならでという感じです。
自分の家に日本庭園がやって来たという感じです。
流れる水音が枯れたとこなめ焼き風鈴とあいまって心地よいです。
まさにワビサビの世界ですね。
シリーズ3作ともそろったので毎日違う音色の風鈴を楽しんでます。
「その四」にも期待してます。
実は間違えて購入しました。
欲しかったのは風鈴そのもの。表紙の写真の風鈴が買えるつもりでクリック。翌日届いてみたら本でした。
ちゃんと見ないで買った慌て者でありますが、こういう偶然の出会いで見つけた本が良書だと嬉しくなります。
開くページ開くページデザインが素晴らしい。
フォントの選択や文字の大きさの指定、写真のチョイスや文字とのバランス。ライターも無駄に行数が空いちゃうようなテキトーな仕事をせず、キチンとディレクションに沿った行数ぴったりに合わせて言うべきことをキチンと書いてます。
全てが本物のプロの仕事です。こんなカッコ良い本は久しぶりに見ました。と言うより昔はこういう本がちゃんとあったのになぁ。アートディレクションにちゃんとお金がかけてある本ってやっぱり良いと再確認しました。
もちろん読んでもすっきりしているのに味がある。美味しい緑茶のような本です。
風鈴だけでなくこの『美の壺』をシリーズで色々買いたくなりました。
もちろん最大限のお勧めをさせていただきます。良いモノが見られますよ。