おはなしのたからばこ今江祥智

ぼんぼん (岩波少年文庫)

40年ぶりに読みました。子供の時には、読み切るのに1年近くかかって、内容もあやふやでしたが、淡々と子供の成長が戦局の進展に被さって書かれている良書です。

山のむこうは青い海だった

私が子供のころに一番大好きだった本です。
ちょっと気の弱い男の子がひと夏の素敵な経験で一回り大きく成長していくお話です。
６年生の同じく気の弱いうちの長男に読ませたくて探したところ、
復刻されていました。
この少年が先生から聞いてあこがれていた高杉晋作に興味を持ち、
いろいろ調べた子供のころを懐しく思い出しました。
男の子っていいな、みんな素敵だなって思える本です。
ぜひぜひ読んでみてください。

先ず、その美しさに脱帽。今江祥智氏の長年の盟友宇野亜喜良氏の絵が本当に素敵です。
で、その中身は80代になられて現役の児童文学作家今江祥智氏について、時間をかけて
丁寧に編集されていて、今江氏自身の文章は勿論、氏に背中を押されて今大活躍の方々
（江国香織さん、川島誠さん、二宮由紀子さん、石井睦美さん、岩瀬成子さん、などなど）
の鼎談や今江氏の作品に関する発言もあり、とても興味深い内容になっています。