作品それぞれもさることながら、頁ごとの記述から、前川さんが私の前で肉声を以て説明してらっしゃるような錯覚を覚えました。
「悪魔」の耳と尾房の折り出しを工夫した25年前が懐かしく思い出されます。
推理小説界の大御所・綾辻行人氏によるプロット!
舞台は十角館をはじめとするあの「館シリーズ」の館の数々!
そして主人公の名前は、、古我ユキヤ。
こう聞いただけで思わずこのゲーム、欲しくなってしまう方も多いのではないでしょうか?
しかしながらこのゲーム、推理作家のシナリオなのになぜかRPGなのでした。
曰くありげな手紙によって、絶海の孤島・角島へと招かれた主人公・ユキヤ。
しかし孤島へ向かう船は難破し、目が覚めたとき彼は過去の記憶を一切、失っていた。
現れた4名の招待客に、美しき招待主が語る信じがたい話。そしてその夜、惨劇が起こる…。
基本的な流れは、主人公達が天才建築家・中村青司の館を訪れ、敵と戦いつつ奇妙な事件と館の謎を解いていくというもの。
剣と魔法の世界にミステリというなんとも奇妙な取り合わせです。
正統派の本格ミステリを期待してプレイを始めると、まずここであっけにとられてしまうかも知れません。
(私は初プレイ時、思わずがく〜っとなりました)
異様に初期難易度が高いこともあり、初めはかなりとっつきにくく思えます。
攻略本なしでのクリアは大変。私はクリアまで70時間以上かかりました。
しかし、シビアなバランスを楽しみたい方にはまさにオススメ!
不穏な雰囲気の漂う館を探検する緊張感。ひたひたと忍び寄る恐怖感。そして謎。
館シリーズを未読の方も楽しめる内容だと思います。
さらにミステリや館シリーズ好きの方にとっては、思わず嬉しくなるようなお遊びも有り。
思わぬ所であのキャラが登場!仲間にも隠された秘密が…?しかも綾辻氏の歌声も聴けたり・笑
もちろんどんでん返しも用意してあります。
音楽もなかなか秀逸なものもあり、自分は時計館の音楽が好きです。
と、私的にはわりと好きなゲームなのですが、やはりマニアックかつ雰囲気も独特の暗さがあるため、好き嫌いは分かれると思います。
他、戦闘では酔いやすい、ダンジョンではマップがあまりに使えないためイライラする上、同じことの繰り返しでだれてしまう等欠点もあります
レンタルもされていないようだし、放送されている事すら最近まで知らなかったので、綾辻ファンという事もあり、仕方なく(オイ)買ってみたけど、う〜ん…。
人間ドラマやストーリーを見るものじゃないのは分かってるけど、真相を知ってしまったらそれっきり。もちろん初めて見る分には面白いが、何度も見るタイプの作品ではないという点ではコストパフォーマンスは悪い。
謎解きも本格作家らしく実にフェアではあるが、突っ込み所も無い訳ではないし、はっきり言って「そんなとこに気付くか!」という部分もある(何故、疑われると思ったアレをわざわざアレする必要があるんだろう?燃やすなりして処分すれば良いのにとか、携帯電話のアレにしても必ずしも説明の通りとは限らないだろう)。結局、いくら注意深く見ていても疑い出すとキリが無く、真相に辿り着くのは難しいと思われる。
でもまあ、本格系ミステリーが好きで、謎解きに挑戦してみたいという人にならお奨め。
難しいです。 はっきり言って、難問です。 本格ミステリー小説のマニアでも、なかなか解けない「謎」です。 その「謎」はいたってシンプル。「はたして犯人は誰か?」のみ。 論理的な本格ミステリーを楽しみたい方、エラリー・クイーンばりのフェアな読者への挑戦(この場合は、視聴者ですが)に挑みましょう。 これはシリーズの第4弾ですが、それぞれ単独で楽しめます。でも、まったく未見の方は、先ず第1作の「安楽椅子探偵登場」から見られた方が良いかも知れません。 ちなみに、未DVD化の第5弾は更なる難問ですが、相変わらずのフェアプレイでした。 自分が「謎」が解けなかったからといって、このシリーズの悪口をあちこちで言う人を見ますが、それらは気にしないでください。 本格ミステリと、小演劇ファンの方へ、お薦めします。
推理小説家・有栖川有栖氏と綾辻行人氏原作の本格推理ドラマ第一弾。「本格」「映像」という要素を存分に、思いっきり、隅から隅まで利用していて、本格好きにはたまらない一作であることは間違いないが、小説をあまり読まない人にも映像で十分に楽しんでいただけると思う。 なぜなら、最後に事件の謎が解かれるところが非常に面白いのだ。 これ以上はネタばれになるので言えないが、今までにない(?)推理ドラマだと思う。必見!!
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