御宿かわせみはほとんど通読しているが、神林東吾が死んだということが何となく臭わされて、いささかショックだったのでその後の続きを探していた。花世の立春をよみ、平岩シリーズが次世代になったことを知り、何となく安心した。時はがり、人もまた世代をぐものだからである。ただ平岩さんの文体が前シリーズと一寸変わってきたのが気になった。探偵小説風になったのである。以前の東吾とるいの味のある色気が新シリーズではまだ出ていない。麻太郎の彼女ができればそこから本当の新・かわせみになるのかも。、、、
平家物語に興味のある私なので購入しましたが、放映当時は子供だったのでもちろん見た事がなかったのですが、改めて見てみると、役者陣のあまりのすばらしさに感動の連続です。今も現役で活躍されている俳優さんたちばかりなので、あれ?っという端役に意外な人が出演していて感動してしまうのが大河ドラマの醍醐味なのですが、仲代達矢さんはやはりとても演技力のある画面に映える俳優さんなんだなあと痛感しました。中村玉緒さんの、あまりのかわいさに感激でした。デビュー当時の郷ひろみさんなども、声変わりしていなくて可愛いので驚きました。ぜひともお薦めです!
縁あってこの本と出合い、その世界に入り込んでみた。 最初は古臭くて黴の生えた散漫な話かと想っていたが・・・ 読んでびっくり、もともと長大なストーリーを凝縮してあるせいか、息もつかせぬジェットコースターストーリー。 次に何が起きるか全く想像がつかない一大エンタテインメントとなっている。奇想天外。実に面白い。 京極夏彦の文庫ばりに分厚いのだが、あっというまに読破してしまった。 現代語の語り口も読みやすく、登場人物の科白と対比されて心地好いリズムを作ってくれている。 薬師丸ひろ子の映画しか知らない方も是非御一読あれ。
「横浜慕情」 源太郎、花世らを連れて外国船で賑う横浜を訪れた御宿かわせみ一行。身包みはがされて、首をくくろうとした英国人船員を子供達が助けます。そして、その外人のために、東吾が一肌脱ぐことになる話。 「鬼ごっこ」 江戸情緒の他に、横浜の異国情緒が花を添えた、子供の頃別れた母と娘の切ない行き違いを描いた話。 ほか「烏頭坂今昔」「鬼女の息子」など6篇を収録。
今回も楽しませていただきました。
少しずつ移っていく時代背景とともに、登場人物の成長や、気持ちの変遷に
いつもながら感じ入ります。
基本短編集ですから、一話ずつ時間のある時に楽しんでいます。
御宿かわせみのシリーズは文庫本が出るのをいつも楽しみにしています。
女性ならではの心の描写に、ぐっと来ます。お勧めです!
シリーズの最初から、何度読み直しても面白いですよ。
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