"Come Running to Me"
"No Means Yes"
が◎。
リマスター→良好
アルバムタイトルの"jazz"に魅かれて、購入しました。けれど実際、聞いてみるとジャズ曲は、かなり少なくて、1960〜70年代の音楽とか、余り知られていないポピュラー曲とかがなぜか多いです。それらの「けだるい」感じの音楽は、おしゃれだし、決して悪くはないのですが、内容とアルバムタイトルが一致していません。タイトルは、"ナイトミュージック"とか何でもいいので、別のものにしてほしかったです。ジャケットもジャズクラブを連想させて、少しまぎらわしいかも。
ただ、純粋なジャズアルバムではないことを理解して、購入するのであれば、(思ったより有名曲は少ない)ですが、この値段で、新旧いろいろな曲が入っていて、お買い得なのかもしれません。趣向を変えて、これからもっと、このようなシリーズは増えていって、洗練されていくと良いと思います。今後に要期待です。
本アルバムはハンコックのアルバムの中でもあまり話題にもならないものです。確かに色々な意味で中途半端なアルバムです。昔からのハンコック・ファンにとってはインプロビゼーションが足りないし、ブラック・ファンク・ファンにとってはグルーブ感が足りないし、ブラック・コンテンポラリー・ファンにとってはキャッチーなメロディーが足りませんね。 しかし、ハンコックにとっては色々な意味で画期的な画期的なアルバムでもあります。 今までインストルメンタル・ミュージックにこだわっていたハンコックが初めてボーカルを採用します(1. Doin' It)。と言っても掛け声レベルですけど。 またブルー・ノート時代の自身の曲を新たなアレンジでセルフ・カバーしているのも"HEADHUNTERS"の'Watermelonman'以来です。(3.Cantaloupe Island)原曲と印象が全く違います。 ハンコックは このアルバムからジャズにこだわらないハンコック・ミュージックとでも言うようなエレクトリック・ミュージックを志向して行きます。ジャズは別の機会(VSOP等)にやればいいという割り切りによって、この頃からハンコックの活動は2極化します。こちらの方の活動はより多くの聴衆を求め、その時代の流行をいち早く取り入れることになります。売れ線狙いと批判されることもありますが、基本的にジャズの閉塞性に対するアンチ・テーゼだったような気がします。 最初にインプロビぜーションが足りないと書きましたが、よく聴くとクラビネット等のシンセの演奏はいかにもハンコック的で、ジャズ・テイストがあります。個人的には好きなのですが、このジャズの呪縛のせいで、売れ線ではありながらボックス・オフィス的なヒットにつながらなかったんだと思います。ジャズとロック・ポップス系の両方の評論家から批判されたりもします。 また、このアルバムではワー・ワー・ワトソンが重要な役割を果たしています。天才的なギターのカッティングが堪能できます。曲もほとんどワトソンとの共作です。クレジットされているメルビン・レジンは彼の本名です。ギタリストとしてのリーダ・アルバムが一枚しかないので、本アルバムは共同名義にしたいくらいです。
タイトルが示す通り、Jazzサックス奏者Kirk Whalumが、本格的なゴスペル作品に挑戦したというもの。とは言っても、いわゆるゴスペル・ソングのカバー集といった代物ではない。半数を占めるKirkのオリジナル作品が秀逸だ。ゴスペル的な熱さとジャズ的なクールさを程よくブレンドした、真のフュージョン作品。クワイアをバックに、ソロ・ヴォーカルの如く歌うKirkのSAXが素晴らしい。George Duke (Key), Paul Jackson, Jr. (G) 等が参加し、洗練度の高い落ち着いたアンサンブルが楽しめる。
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