五年越しの掘り起し作品。アニメ化もされた(というより元々がメディアミックス前提だった?)作品だった そうですが、こういう途轍もない作品が埋もれているから古いラノベの掘り起しはやめられない 本シリーズはライトノベルという表現形式の持つ可能性を目一杯に広げた間違いなくラノベの歴史に残るべき 素晴らしい作品でした
三巻でちょっと気になる「引き」、文枷以外の配達人の登場と彼女たちを統括する組織の存在が語られ一体どうなるのかと 気になっていたのですが、本作では文枷がシゴフミの配達人になる切っ掛けとなった彼女の生前に経験した事件と三巻の ラストで登場した配達人・沙音が経験した悲劇を通して「死後文」そのものが持つ意味が語られます
確かに三巻のラストエピソードは極めつけの悲劇でしたが、ここまで本シリーズを読んできた読者には「シゴフミ」が 必ずしも受け取った人間を幸福にするばかりではないと思い知らされてきたと思います。シゴフミは人を不幸にすると 悲観してシゴフミを破壊しようとした沙音と向き合った文枷の口から本シリーズに登場した受取人たちの辿った顛末が語られる 場面には本作の名場面がプレーバックされる様でほろりとさせられました
その上で「シゴフミ」は切っ掛けに過ぎず、シゴフミを出す死者と受け取る生者の関係こそが奇跡を生むと言い切った文枷の 言葉は主人公を敢えて控え目にしてエピソードごとにシゴフミを挟んで向かい合う人々の姿を軸に描かれてきた本作の真価を 見事に活かし切った「結論」であったと言えましょう
決して幸せばかりが人と人の繋がりではないが、その想い・想われる関係が起こす奇跡を描き続けてきた本作、四巻という短い シリーズではありましたが「人間模様」を見事に描き切った大傑作でありました。掘り起こして良かった!
段々何がやりたいのか方向性を見失って失速しつつあるシゴフミですが
この7〜8話は狂人キラメキ先生が出てきてなかなかに楽しめましたよ。
地球が滅亡してもこの人だけは生きてそうなノリのキラメキ氏。
しかし、そんなキラメキ氏の勢いも7話まで。8話で一気に小物化しちゃった…
小山力也氏の熱演は素直に評価したいですが、
実の父親から虐待を受け続けたフミちゃんのルサンチマンの結晶体たる
フミカがキラメキにトドメを刺していれば、ここで最終回でも良かったかなぁ。
あの温い8話のラストシーンはどうもカタルシスが弱いと感じてしまった。
それとも、今のTVアニメの規制ではあれが限界なんだろうか?
まぁドラマの弱さを演出でカバーしているとも言えて、
その演出は大変優れていると思うので、サトタツ監督にはエールを送ります。
☆4つ評価で。
『シゴフミ』のOPとEDを含む全29曲。
このサントラは明るい曲満載とは言えない。 そしてノリがいい訳でもなく淡々と流れる音楽。 だけど空気感というか自然と心地よくなる音楽です。だから明るくはないが存在感があり、素朴で暖かみがある。そもそもなぜここまでおとなしめな曲になったのか。ブックレットにあるこの音楽を作った七瀬光によると「非現実と現実の狭間が淡々と描かれているこの物語に寄り添うように、ストーリーを粛々と進めていけるような音とはミニマルミュージックだった」と語っている。ミニマルは暗い、長い、眠くなるという印象の音楽のことだが、七瀬光は、単純に寂しくなりがちなこの曲をさりげない存在感と聴いてる者への自然な音楽の浸透を意識した曲へと変えた。なので「落ち着く、心地よい、」と私は感じた。ちなみにOPはテレビサイズ、EDはOSTバージョンで収録。
一見パッとしないサントラという印象だが音楽の気持ち良さは確かに感じられた。
2007 12/4 後、1週間程でストリングス アルバムが発売になりますが、来年も新年早々新曲ということで・・・^^ もう期待しか出来ませんね^^★ 来年もアリカ様色の1年になりますように・・・^^♪
『シゴフミ』の第3巻。
5話「タダイマ」
今回のシゴフミの宛て名はシュレディンガー(ネコ)!
さすがにネコに渡すのに苦戦するフミカとチアキ。
なので最後の手段であるマタタビ作戦を決行するチアキだったが本命以外のネコが集まるばかり。あきらめかけたその時本命のネコを発見し上空から追いかけるフミカだが、途中の病院の部屋にフミカそっくりの少女が寝ているのを見る・・。
一方、野島要は・美川文歌のことで中学の友人である葛西夏香に連絡をとっていた。彼女の入院してる病院の場所を突き止めた要は門の前までやってきた。が、突然空から降ってきた物体、それはフミカだった!
6話「サケビ」
森下俊介はネット掲示板の「私はイジメられています」を見つける。
彼のクラスでもイジメは行われていた。だが日常だと思っていた。
ある日、ネット掲示板とクラスのイジメの内容が似ていることに気付く森下。
それを知った森下だが偶然にもイジメの現場を目撃してしまう・・。
5話はとってもコミカル。
葛西夏香は時代劇好きであいさつはなんと「夏香でござるよ〜」です。
あいかわらずメリハリのある映像と音楽の良さがにじみ出ている作品。
夏香のキャラクターと要とフミカがほほえましい第3巻。
|