まるで自分がライフネット生命の起ち上げに参加しているような感覚で読み進めました。
免許がおりて開業するまでの苦労はもちろん、開業後の集客、販売の苦労やエピソードは
実務上もヒント、示唆がえられるように思います。
岩瀬さんはグロービスの講演でお話しさせていただいたことがありますが、本書の最後のほうで
出てくる運動部(たしか駅伝?)の話をとても嬉しそうに話していたのが印象的でした。
自分のビジネスと会社と仲間を、心から誇りに思い惚れ込んでいるのだということが伝わってきました。
ぜい多くの人に読んでもらいたい一冊です。
この本では大きく成長するベンチャーの3条件というものが、まず出てきました。
1. 「誰もが日常的にやっていることを対象にせよ」 →市場が大きいこと 2. 「そこで多くの人が不便や面倒を感じていることを対象にせよ」 →市場に大きな非効率が存在すること 3. 「その不便さを解消する新しいソリューションが提供できること」 →技術のブレークスルー、規制緩和などの環境変化があること
これは、なるほどと思いました。 目覚しい成長を遂げている、グルーポンをはじめ、グルーポンもフェースブックも必ず上記の3条件を全て満たしております。 たしかに、薄々感じている成功法則というものはありますが、それを公式として端的に現しています。
上記のように、この本は単に、事業計画の本ではなく、MBA的な思考も学べます。 そして、テクニックだけではなく、熱い情熱も伝わってくる非常に素晴らしい本です。 また、Definition of Enterpreneurship にも大変共感いたしました。
MBA関係の本は何冊か読みましたが、上のような情報は今まで出てこなかったような気がします。 単に偶然出てこなかっただけかもしれませんが、自分にはMBA関係の本では、この本が一番心に響きました。
著者の岩瀬さんは途方もなく凄い人で、この本にある内容を実践するのは難しいだろうと思う人もいるでしょう。 しかし、自分はこんな大きなこと出来るはずがないと考えていては決して大きなことは出来ません。 これぐらい大きな視点で考えなくては、成功はないと改めて感じました。
中堅社会人でも学ぶものがあります。
あまり斜に構えず素直に読んでみることをお薦めします。
ブログを加筆修正したもの。
社会の規範に囚われずに、ゆるく考えよう。
でもこの”ゆるさ”は生まれ持ってのものではなくて、ある種の努力して身につけたものだ。
なんでそんなに堅苦しく考えるの!?と押し付けると感じではなく、私はこう考えることで楽になりました!というニュアンスか。
”ゆるさ”の中にも軸を感じた。簡単に真似できそうではない。
出口氏の語りは明快。正直に生きる。正直に経営する。生活者が求めるものを安全に廉価で提供する。そして人を信頼する。「友人の友人は友人である」従って友人の紹介なら何の予見も持たずに会う。こうした姿勢が更に良質な人々を惹きつけ、思いを遂げる為の陣立てが整っていくのだと思う。
生命保険商品の仕組みや、既存の生命保険会社の問題点を知るのはもちろん、組織論・経営論・リーダーシップ論を学ぶためにも有効な良書。生命保険商品の提供とは「人の生涯を請け負うこと」(福沢諭吉)。ならばこの会社の保険商品を信頼してみようという気にさせる。今まで深く考えることなく勧誘に任せて生命保険に加入していたことを考え直す契機にもなった。
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