~私もボルネオ(カリマンタン)のマレーシア側とスマトラにある2か所のオランウータンのリハビリテーションセンターを見学してきました。そのどちらも、どこまでもどこまでも続く油ヤシとゴムのプランテーションの間を通って行かなくてはなりませんでした。スマトラでは私がそこに行く半年前の2003年11月にはリハビリセンターのすぐ近くで地滑りがあり村が全滅した~~光景も見ました。それもプランテーション開発の行き過ぎによるものだと言われています。私は洗剤や食品に植物油の表示があるとオランウータンの森を思い出します。私達の生活とオランウータンとが直接結びついている事がちゃんと分かる良い本であると思います。~
この本は小学生の生活版、私小説です。小学生の日常の一コマをとても色鮮やかに切り取っています。短編の積み重ねで鮮やかな色彩が七色に輝く手法です。
主人公はずっと同じですが、主人公に絡んでくる子供たちの描き方が絶妙で、主人公本人の成長とともに主人公の友人達の成長も描いています。
とても素敵ないい小説なんですが、モティーフとして使われている「川」のイメージそのままに、流れるようにさらさらと読めてあまり引っかからない文章です。著者の強い個性が感じづらい。主人公本人が立ち回るというよりは、周囲を冷静に眺めて観察している、ごく日常的、現実的で、動きが少ない小説です。
つまり、大人や、中学生くらいの、小学生時代を郷愁をもって懐かしむ世代に受ける本で、小学生本人は読まない可能性が高い、と。いい本なんですよ。対象とする読者が小学生ではないということです。
NHKで四月から始まった川端裕人さんの「銀河のワールドカップ」を原作とした青春サッカーアニメです。私は原作を読んでいたので視聴を決めましたが、丁寧に分かりやすく作っているなぁ、と感じました。
まずタイトルから誤解されそうですがSFサッカーなどではなく、アニメ監督もおっしゃてたように現実にある技でサッカーをします。アリエナイ技は出てきません。私はそこに好感が持てました。(そういうのを否定するわけではないです。)
この物語は技術はないけどサッカーが大好きな少年・太田翔が解散してしまった六年生チームを再生するところから始まります。その集まったチームのメンバーも個性豊かで、足の速い''スピードスター"な女の子や天才的なサッカーの才能を持つ三つ子の兄弟などなど。後々にもまた色々な個性を持ったチームメイトが集まります。そしてスポーツをやるなら絶対不可欠なのがコーチです。やはりそんな個性的なチームのコーチとなるとこれまた個性的なコーチさんがでてきます。メンバーが集まり始動し始めた桃山プレデターがどんなサッカーをしてくれるかアニメならではの表現や演出がどうなるのかとても気になります。毎週父と見ていますが家族で見れるアニメは多分major以来です(笑) 渡辺はじめさんのキャラクターデザインもシンプルなのに可愛らしくてこの作品にマッチしていて個人的にgoodです。
後、このアニメが気に入った方は是非原作小説も読んでみてください!アニメストーリーと異なる点も多くあるので、アニメとはまた違う視点から見た桃山プレデターのサッカーが楽しめて登場人物の深い心情がより分かってオススメですv
川端裕人が書いた学園タイムスリップ小説ということで、SFマガジンにもレビューが掲載されていましたが、純然たる小学生対象の児童ファンタジーです。メアリー・ポープ・オズボーンの『マジック・ツリーハウス』シリーズの日本版というような話ですから、あのシリーズが好きな人にはお奨めです。
小学5年生の少年少女が謎の科学部の6年生と共にタイムスリップする話ですが、エコ部の七実が類型的な「頭でっかちのエコロジスト」にしか描写されていないのが残念。続刊での活躍に期待します。
PTAを盲目的に賛美するのではなく、PTAの内側に潜む問題点についても丁寧にバランスよく語っている本です。小・中学生を持つ保護者の方は勿論ですが、小学校入学前のお子さんをお持ちの方にも、そして男性の皆さんにも是非読んで欲しい名著です。PTAに入ってしまってからだと、逆に見えにくくなってしまうことも有ると思いますので…。
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