欧州戦闘機への中級入門書としては最適
ユーロファイター・タイフーン―欧州の最新鋭戦闘機 (三才ブックス Air Show DVDシリーズ Vol. 4) はどちらかといえば、冊子、DVD映像プロモーション共に、英国の BAEシステムズ社が、防衛省や航空自衛隊幕僚、閣僚達への宣伝商材を一般販売向けに降ろしたかのような初心者向きの要約された内容となっていました。
これに対して、本書はある程度の軍事航空知識を持つ中級ファン向けのムックとして、月刊「月刊 【J Wings】(ジェイ・ウイング) 2012年 02月号」の別冊ですので、シリーズ化された一定の記事構成に則って紹介が為されています。
以下本文の記事構成を要約します。
【見出し】:無尾翼デルタの「スウィング・ロール・ファイター」、タイフーンの実力を徹底解説!
● 巻頭カラー:写真で見る世界のタイフーン
● 進化するごとに兵装能力を増加:タイフーンのバリエーション(派生型)
● イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン国際共同マルチロール機タイフーンの能力を知る
● 導入から配備状況、シリアルナンバー、今後まで:世界のタイフーン基礎知識
★ タイフーン徹底解剖
1.概要
2.機体ディテール解説
3.コクピット
4.エンジン
5.操縦システム
6.兵装とバリエーション(派生型)
7.センサー
● タイフーンの実力
・ F-15C 「イーグル」、F-22「ラプター」、Su-27 「ジュラーヴリク」 (邦訳「鶴」、西側の呼び名「フランカー」) との比較
写真の豊富さに関しては、価格と頁数の費用対効果(コストパフォーマンス)を考えれば、1,500円は十分購入に値する内容です。
しかし、同機の特有の機能を読者に判りやすく呈示可能な文章構成力と図表の配置では、競合誌である 酣燈社 月刊 航空情報 2011年 11月号 別冊 ユーロファイター タイフーン に較べれば、幾分劣るところもみられます。
「世界の名機シリーズ」に関しては、収集性(コレクション)を第一として追求する余り個々の機種の内容がどうしても散漫になってしまった印象は拭えませんので、以下に具体例を挙げます。
★ 第五世代ステルス戦闘機に対して、欧州機故の固有の設計個性により有利な点
1.複数の機が連携して、赤外線捜索追跡システム【IRST】によるデータを共有、三角測量の原理を使って敵機の位置と距離を測定し、ステルス機を補足する。
2.操縦に関するヒューマンエラー、例えば空間識失調(バーティゴ)【vertigo】に陥っても、機体を立て直すことを可能にする「パニックボタン」、操作パネル操作の為に操縦桿から手を離しても安定して飛行を続ける「ケアフリー・ハンドリング・システム」等、人間の操作の過ちを機械が補正する機能を搭載 等々。
世界で5番目、そして日本語としては初の「嶋田 久典」氏 著作による サーブ JAS39 グリペン (イカロス出版 世界の名機シリーズ) の僅少な資料と、北欧という日本から最も遠い国という距離の障壁(ハンディ)を前に取材を行い、拙いながらも精一杯の編集誠意が伺える同書に較べて、本書の記事は「広く、浅く」の印象があるのが残念な点です。
ご存じの通り、航空自衛隊の第四次・次期主力戦闘機導入計画【いわゆるFX】は西暦2011年12月20日に、従来通りの路線である 米国 ロッキード・マーティン F-35ライトニング II (イカロス出版 世界の名機シリーズ) に決定し、BAEシステムズ社は 3,000名の人員削減策とタイフーンの生産ライン縮小による欧州防衛産業の延命措置を発表しています。
しかしながら、制空及び迎撃戦闘機として一級の能力を持ち、燃料消費の激しい「リヒート」(米国式に云えば「アフター・バーナー」)を焚かずに「4発の長射程・空対空ミサイル と 2発の短射程・空対空ミサイルを装備した状態」でマッハ1.5を維持可能な超音速・巡航維持能力(スーパー・クルーズ)と、機体形状&構造に由来する「本質的ステルス機」に対する空力的な優位は、ステルス性能にその能力を依存した元来は通常離着陸型の侵攻型・攻撃機、「垂直離着陸機「マクドネル・ダグラス AV-8B ハリアー II 」後継機、更には艦上機型との三軍(海兵隊含めれば四軍)設計共有機でしかない F-35 とは異なる、「最後の制空戦闘機」兼「多機能・戦闘攻撃機」として、航空ファンの記憶に永らく生き存えるでしょう。
さらに将来、未完成機 F-35 の開発が失敗した際、或いは F-35 熟成に時間が掛かり、航空自衛隊の要求時期への納入が不可能になった際、その補助機、或いは中継機(過渡期間維持機)として、再び「千載一遇」(せんざい・いちぐう)の好機を捉える日々が来ることを信じて、筆を置きたいと思います。
ハセガワの戦闘機モデル、なかなか緻密ですが、とても作りやすく、組み立てになんら苦労する所も特に無く、機体色も迷彩などしなくても良いので、F22ラプター、F15イーグル、F2、など戦闘機は迷彩に塗装しなくてはならない部分があったりして、作るのをためらっている方も多いと思いますが?このユーロファイターは機体色は、おおざっぱに2色、迷彩無しで、箱絵のカラーを参考でも、らしく出来ます、ぱっと見の部品点数が多そうですが?機体部品はそんなに多くなく、ミサイルの種類が多く、全部のミサイルを機体に付けるわけでは無いので、どのタイプのミサイルを付けるかにより、部品点数はそれなりに余ってきます、ハセガワさんも時期主力戦闘機がF35に決まってきますから、早々に出して来るとは思いますが?それまでの繋ぎにユーロファイターを作成してみては?
僕を含め、航空ファンには是非一度は観て頂きたい作品だと思いました。
すごく新鮮で、アクロで知らなかった世界を観られて、かなり楽しめました!
アクロバットと言えば、今迄は ブルーインパルス・サンダーバーズ くらいしか、実は興味が湧かなかったのですが、ジャケットのカラースモークが気になって購入しました。
でかい音とか俊速とか、というよりかは、演技とショーそのものが、ダイナミックかつ繊細、で、こういうのがヨーロッパらしさ、なんでしょうか。
カラースモークが超キレイですよ…!
なんか、レベルの高いサーカス?舞台のショー?を観ているような感覚でした。
それに、8チームも参加していたことに驚きました。 というか、世界に(しかもヨーロッパだけでも…汗)こんなにアクロのチームがあるなんて…。
お国柄に寄るのでしょうか、各チームで特色がみられて、フライト中は、ほぼ「ガン見」状態(笑)でした。。
機体もそれぞれ、マニューバーもオリジナリティがあって、とてもお買い得感がありました。
フランスのチームは、フライトリーダーが女性なんですね。無線のボイスが女性だったので「おっ!?」と思いました。
ユーロファイターなど、日本では観られない戦闘機もありましたね。映像が細かく撮られていて、ビックリしました。
DVDが終わりかと思いきや、ブルーの松島での表彰式の様子や ブルーパイロットからフレッチェへのメッセージがあったりと、盛りだくさんな内容に大満足です!
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