現実にはあり得ない話だとは思いますが、素敵なラブストーリーです。ドキドキして、ワクワクして、クスッと笑えて、切なくて、でも心温まる素敵なラブストーリーです。西島さんもキムテヒさんも、細かな表情の表現力は素晴らしく切なさがしみじみと伝わってきます。何度観ても飽きない作品です。観てない方には是非お勧めします。ほんわか幸せな気持ちになりますよ。
コマ撮り的な表現など、独特の「自主製作臭」に毛嫌いする人は酷評のようですね。しかし、8mmフィルムで映画製作した経験のある人からは、妙な理解を得られているかも知れません。 サイケな色使いも「懐かし・新し」くて楽しかったです。 心配される(?)エロティカな表現ですが、サトエリが純白の下着姿(こういう言い方がオヤジなんだが)を何度か晒す程度です。Vシネマ的展開も全くないですから、ご安心下さい。 そんなわけで子どもの頃、親と同作品のアニメーションを観ていて気まずかった空気は感じなかった・・・という意味では、似て非なるモノということになるでしょうか。 ちなみに、ファンタスティックな邦画にありがちなんですが、クライマックスにスローな空気が流れて「愛」の力で敵を倒すお約束な展開ってご理解頂けます? 私は、そんな映像になっただけで「始まっちゃったよ」とガッカリすることが多いです。
予想していたのとはだいぶ違いました シュールはシュールなんだけどイマイチ不自然というか 一番がっかりしたのは江口のりこさんの話 どんだけマンネリ化してもこういうタッチの作品にはやっぱり三木監督を使って欲しかった いつもと違う江口さんではあったけど最後までなにがあるわけでもなくただ静かなだけで・・・
正直一番驚いたのは鳥井みゆきの肌ですかね・・・笑 下手なモデルより遙かに綺麗です
細やかに日常を描いているように見えるが、実は非日常的な映画。
実生活にはホコリもたまるし、人をねたむこともあり、決して美しいだけの世界ではない。
けれど、時にはそんな現実から抜け出し
少しだけ時間を止めて、ホッとしたい人にはめちゃくちゃイイ!
優しく凛とした店主サチエが手際よく作り出す、和食ご飯やコーヒー。
見ているだけで、喉がゴクリと鳴る。
店内のインテリアも、店主同様、明るく清潔感あふれシンプルだけれど美しい。
人気の北欧雑貨も、さりげなく、でも様々なシーンに出てきて
雑貨ファンなら、それだけで楽しめる。
これは決して、舞台が日本だったら作り出せなかったものであり
フィンランドであるから、醸し出される不思議で切ない空気感。
けれど、一番この映画のすごいところは…
自分で丁寧にコーヒーを淹れたくなる。
おにぎりを握って食べたくなる。
部屋をきれいに片付けたくなる。
そして、そんな小さな幸福に喜びを感じさせてくれる。
…そんな変化を与えてくれるところ!
新婚なのに倦怠感たっぷりの、今時の巷のどこにでもいそうなふたり。 それを演じているのが普段はシリアスなイメージの強い竹之内&水川カップルだから意外です。 年齢的には竹之内氏がかなり上ですが、本作では奥さんに突っ込まれっぱなしのてれっとしたダンナを違和感なく好演しています。 地獄の世界の説明を受けて、きょとんとする二人の表情とその間が何度見ても可笑しい。 竹之内氏ってコメディのセンス、なかなかいいもの持ってたんですねぇ、ホント予想外でした。
物語は奇想天外の展開ながら、なぜかそれほど強引さは感じられず、いつしか摩訶不思議な地獄の世界をふたりと一緒に旅をしているような気分にさせられました。 特に、ホテルの部屋まで階段を上り続けるシーンなどは、夢の中でいつか似たような経験をしたことがあるような不思議な感覚。 いきなり場面が飛んだりあり得ない展開になったり、まるで悪夢を見ているかのようです。
それでいて、終盤はどこか宗教&哲学的な香りが漂ったりして、ほろり・ほっかりとした気持ちになりました。 所々に、希林さんや柄本さんなど個性的なベテランが、最近めっきり見なくなったすご〜く可笑しなスパイスを効かせているのも大成功だと思います。
どうして赤い人と青い人に別れてしまうのか、ちょっと消化不足なのが気になるのですが・・・。
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