大好きな作品なので、丁寧に描いて欲しいなあという期待をこめ読み始めました。
物語は全体的に小難しく堅くなり過ぎずかといって軽く薄っぺらになっているわけでも無いです。
オリジナルのストーリーを盛り込みアーディル(主人公)やリムの葛藤を中心にその外では女王夫妻、各貴族勢力の対立・情勢、や立場などを絡めてゲーム版との違和感やしんどさを感じさせないストーリー構成に、とても読ませられました。
主人公とリムの対立を本編にも持ってきていたのは最初の一巻ではどう繋げるのだろう?と思って疑問もありましたが、英断だったと思います。主人公やリムの葛藤や対立、理解を丁寧に見せることで兄妹のその後の絆やそれぞれの決意と覚悟に説得力があり、依存した兄妹愛ではない事を見せ、より感情移入ができました。4巻まで読みきって引き離される2人の表情を見たときは特にそう思いました。
ゲオルグやサイアリーズなどなどキャラも台詞のはしばしに らしさ が滲み出ていて思わずふふっと笑ってしまうような場面もちょいちょい。
アンソロジーの秘め事というお話がとても好きで、印象に残っていた作家さんでした。
ここで終わってしまうのは惜しすぎて涙、です。二章・完なので、期待は捨ててませんが。。。
彼らの行く末を最後までみとどけたい!と思わせる漫画です。
複数作家が執筆しているためか、どうしても作家によって収録作品の質に激しいバラつきが あるのが難点。 しかし冒頭の『帰還~Cursed Guns~』の、ノベライズとしての完成度はほとんど奇跡。 これのためだけに買っても釣りが来ます。
掲示板でいろいろと生存説や、死亡説が噂されたあのラスト。 小説を読んで、「あぁ〜やはり…」と思って泣けました。 よかったよかった…の一言につきます。本当に…。 ゲームに収まりきらなかったのか、ユーザーへの考察の 楽しみにと思い触れなかったのかは分かりませんが、 あのラストは納得されない方がかなり居られたと思います。 今回は分岐なかったですし、せめてはっきりとさせて頂き たかったと思うのは私だけではないでしょう。 しかし、小説にはしっかりと書かれていますので、ラストの真相 を知りたかった方は、ぜひ手にとっていただきたいです。 逆に、考察して、「ラストは絶対こんな感じだ!」 と思われる方には、よく考えてからご購入することをオススメ 致します。
ゲームを毎日やっている時に、ゲームのオープニングの曲が頭から離れなかったので購入しました。 曲が全32曲も入っているので聞きごたえがありました。 またなんでこんなものまで(笑)と思えるような曲も(個人的にはクリスのパレード等)入っていますがそれはそれで楽しくゲームの場面が思い浮かびました。 ゲームをしている最中の方も、クリアされた方ももう一度幻想水滸伝IIIの世界に思いをはせてみてはどうでしょうか。
作家の個性もあるので賛否両論だとは思うが、個人的には特に違和感なく読めた。
ただ、キャラクターによっては若干ゲームと印象が違う場合があることが少し気になった。
スノウは明らかにゲームとはセリフ回しが違ったように思う。
ゲームではもっとぼっちゃんぼっちゃんしてたと思うが、お育ちの悪い口調になっていた。
また、行動やセリフに伴う修飾の類も、少々ゲームとはずれがあった。
まぁその辺りは、解釈や捉え方、描き方の違いということで。
映像はないがゲームよりも場面毎が細部まで描かれるので、そういう意味ではやはり漫画や小説になるのは良いことだと思う。
世界観やセリフ回しに寸分の違いでもあったら嫌だ!という人でなければ一読してみてもいいかも。
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