西原理恵子の原作コミックを映画化。 かなりハードな大人社会を目の当たりにしている兄弟の辛い現実を描いているのに、明るいのは小さな弟くんのおかげかな? いきなり帰ってくるお姉ちゃん役の観月ありさがいいです。 放送禁止用語が飛び交うので子供には見せられないけど 家族の愛情が暖かい映画です。
息子クンと娘ちゃんはそれぞれ中三と小六に。 でも息子クンは今も小学生なみにお気楽極楽に毎日を過ごし、かたや娘ちゃんはしっかりもので、同時にちょっぴり色気も出してきたお年頃の女の子です。 そんな二人に毎日頭を抱えるサイバラ先生の日々を(誇大に)描いたエッセイ漫画も早9冊目となりました。
こすっからい子供たち二人を相手に奮闘して疲弊気味のサイバラ先生ですが、そんな慌ただしい暮らしの中に、「人生の贈り物」をちゃんと見つけてみせる姿が読む者の胸に迫ります。 サイバラ先生が人生の中で見いだした、生きることの妙を語る言葉は、まさに箴言です。
「絶対仲直りする人と思いっきりケンカする。楽しい。」 (子どもたちとの親子げんかを評して) 「よーサイバラ、人って死ぬよな」 「そーですねー伊集院さん。人って死にますねー。でもまたどこかで生まれますよ。」 (夫を亡くしたときに作家の伊集院静とかわした会話から)
「私も毎日家族と『今日何食べようか』って言っているだけで五年たった。時間ってありがたい。」 (夫を亡くした後、子どもたちと過ごした時間を振り返って)
この本の掉尾を飾る掌編漫画「贈り物」は白眉ともいえる作品です。 サイバラ先生の実兄が仲良くしているある家族の物語なのですが、引きこもりや高校生の妊娠など、まさに小説より奇なる波乱を経験しながら、子どもの誕生を機に逞しく生きることを再度選び取って行く家族の姿を描いていて、心ゆすぶられる思いがしました。 他人にも自分にも厳しいサイバラ先生の、一見したところ露悪的な筆致のエッセイ漫画が、人生の機微を輪郭線も鮮やかに提示して見せてくれる。そのさまを味わう愉悦を、今回もたっぷりと経験できました。
確かにギャグ漫画的な要素は減っていて、爆笑の連続というわけにはいきませんが、
やっぱり面白かったですね〜。
笑えるし、あったかくなるし、やっぱりいい漫画ですねー。
読んだ事がない人がいたらやっぱり勧めますねー。
西原さんは器がでかいですね。
息子の友達達にどんだけごちそうするんですか。
そういうことをさりげなく出来るのが魅力的です。
しかもいい人ぶりたくてやるんじゃない。
そんなの今時できる人います??
自分がそういうことを出来ないだけに
懐の深い素敵な女性だなーと思って、尊敬しますねー。
そういうことを学べるのもこの漫画の魅力だと思います。
サイバラ画伯が結構テーマに寄せて漫画を描いているところは不満である。 これまではテーマなど無視したふりして自由奔放に描くところが魅力だったのに。
では、いくつかの章を見てみよう。
「TPP」 佐藤優氏はTPP賛成である。中国もアメリカも帝国資本主義に盲進するいま、 日本はどちらかと手を組まねばならない。手を組むならアメリカ、だからTPP支持である。 中国は怖い国という考えだ。しかし日米同盟を強化してもアメリカは中国の脅威から日本を 守って暮れはしないだろう。なぜなら、アメリカが大切なのは日本より中国だから。 サイバラ画伯はテラ銭を取るのがアメリカで賭場が大東亜共栄圏という理解。 僕はこっちの意見に賛成である。TPPがギャンブルであるなら、儲けるのはテラ銭を取る胴元 アメリカだけで、ギャンブルの参加者は決してプラスになることはない。 ギャンブルの鉄則である。
「橋下徹大阪府知事(執筆当時)」 佐藤優氏は「政治は言葉の芸術」だという。その意味で「君が代起立条例」も成立させ、 強制力により国民を縛る思想を勝利させた政治家としての橋下氏を評価する。 しかし、橋下氏が政権を取る日がきたら、法律や規律で縛られるのが嫌いなので、 奥さんと猫4匹を連れてどこかに逃げることを考えたいそうだ。 僕はこのポピュリズム政治家に「巧言令色、鮮なし仁」の言葉を投げつけたい。 サイバラ画伯は橋下氏を「平成の楠木正成 悪党橋下徹大阪府知事」と斬り捨てる。 僕も賛成。
ところで2012年4月12日付け、朝日新聞読者投稿欄に一般投稿として投書された 作家・赤川次郎氏の意見には目を瞠る。「橋下氏は価値観を押し付けるな」同感である。
ゆっくり読もうと購入しましたが、一晩で一気に読んでしまいました。怪談実話系で読んでいたときは、ただ怖い、おもしろいと感じただけでしたが、書きおろしも含めまとめて一気に読むと、怖いというより不憫な人に思えました。勝手に他人の人生を哀れむのは失礼かもしれませんが、もうちょいうまく生きれんもんかなぁと。余計なお世話でしたね、失礼しました、'あの女,さん?
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