この3部作を楽しめるかどうかは、ファンタジー要素溢れる世界観 にすんなり入っていけるかに懸かっていると思います。けれどその 世界で描かれているのは、私達にとってすごくリアルな事。 人間の持つ強さ、優しさ、狡さ、そして弱さなのです。 劇場公開された当時は、時期が時期なだけにどうしてもイラク戦争と 重ねて見ていました。クライマックスのヘルム峡谷での戦いは、 サルマンが作り上げた1万もの兵達が「人間を根絶やしにする」と いう理由で猛然と襲いかかってきます。対しそれに立ち向かうのは、 若干300の人間達。その中には老人や子供の姿も。武器を渡され 怯える彼らの姿を、カメラはありありと映し出します。それはまるで 現実のようで、見る度に胸が痛くなります。 静かに恐怖が過ぎ去るのを待つ母親や小さな子供達も、監督が この映画で訴えたかったことなのではと思いました。 戦いの後、世界は一旦平和を取り戻したように見えますが、また 新たな戦いがすぐそばまで迫ろうとしています。悪に屈しない為、 自分の愛する人を守る為、人々は戦います。けど、この世界に 戦いがなくなる日は来るのか・・・フィクションと言えども そう感じさせる力を、この作品は持っています。 ピーター・ジャクソンがなぜここまでリアルに人を描いたのか、 あなたの目で自由に感じ取ってください。
国内版の特典はほとんどありません。これならむしろ輸入盤を勧めます。ハワードのしゃべっている内容が知りたい人にしかお勧めしません。音楽の内容、付録については文句ありません。3部作の最後にして、最高の作品に仕上がっています。
面白い映画は、早く終るように感じられる、というがこの映画は違う。 映画が面白いのは胸を張って言えるのだが、三時間どっぷりと映画に浸かっていられ、短く感じられず、映画終了時には物語との別れに寂寥感と、もちろんの満足感も得られる。 最高の映画だ。 ただし、後半の展開は速く、その速さに場面移行が雑に思われることが目立つ。 しかし、それがこちらを混乱させることが無ければ、上がり始めた熱を下げることも無い。 そして、万感のラストへ突っ走る。 三部作の三作目ということもあり、大団円。 それぞれが、それぞれの意思のために、闇の勢力との過酷であり、最後の戦いに身を投じることとなる。その戦いは絶望的ではあるが、絶望では無い。 それは皆が、サムと共に指輪を捨てるための旅を続けるフロドを信じており、隣で共に戦う者を信じているからだろう。 「世界のために」や「未来のために」などといった言葉が出てきそうな場面で、「フロドのために」と言って、敵と向かい合うアラゴルン。 死を覚悟するレゴラスとギムリ。 フロドが背負うもの、その一片でも背負おうとするサム。 何より、フロドが見せてくれた穏やかな笑み。 映画の作品のたいていは記憶に残り、大作は歴史や映画史に残る。 だが、この映画は人生に残っていきそうな、そんな映画だ。
やっぱりショアはすごい!迫力満点で映画の雰囲気そのまんまでてます!!やっぱりストーリーが鬼気迫っているので曲もそれなりに重いですが、映画のイメージを崩さずうまくできていると思います。あとはなんといっても役者陣の歌声(゚▽゚)♪ヴィゴも渋くてとてもいいのですが、個人的にビリー・ボイドの上手さにびっくり!!!映画でピピンが歌えと言われて歌いだしたとき、声のきれいさに鳥肌たちました。とにかく今回は歌もスコアも充実してててとっても満足です♪
日本語版も来年には発売されるとわかっていても、一日でも早く見たくて購入しました。 既に海外サイトなどで第3作の画像が流出していますが、微妙に角度が違ったりしていて面白いです。お気に入りはピピンとメリーvv二人は「ホビットの英雄」として書かれています。大好きなエオゥインの戦う姿、フロドとサムの変装姿も載っています。とても気になったのが最後のページ「フロドの選択」。辛く苦しそうなフロドの画像に・・・・・ 最初に「指輪の冒険」で9人の仲間の写真とこれまでのあらすじ。ヘルム峡谷の戦いの画像の後、第3作へと移っていきます。 第1作、第2作の物と比べると人物よりも、国とその情勢や背景、それにまつわる道具などを多く書いている気がしました。(なので☆4つ)アメゴルンやレゴラスなどの写真は少ないです。エオメル・セオデンに関しては裏表紙のみ??ですので映画の場面集として見るには良いかもしれません。 個人的に感激したのが「白の木」!ゴンドールの兵士達の胸に描かれている木の画像がありました!これだけで私に取っては価値のある1冊です。
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