鈴木氏の英語論はいつも「ぴーん」っと一本筋が通っていて好きだ。本文前半に「そもそも外国語は何のために学ぶのだ?」という本質的な質問を突きつけられ、思わず押し黙ってしまった。確かに英語がなくても大部分の人は問題なく生きていけるし、それなら英語教育につぎ込まれる大量の税金はどのような意味があるのかとも思った。そこで鈴木氏は、かつて外国語は知識を得るための手段言語であったが、現在ではその意味は薄れてきた。むしろ自分達自身を発信する道具として利用すべきだと議論を展開していく。その考えに基いて、日本文化を英語で紹介できるようにする、英語を繰り返し音読するといった具体的な教育方法を示してくれている。私自身この教育が具体化すればかなり理想的な英語教育であると思う。
ただ付け加えるとするなら、現在英語教育ではオーラルコミュニケーション等の授業を含め、徐々に発信型、対話型の授業も試みているはずである。しかし現状では基礎的な文法さえ危うくなり、英語力は悪化こそすれ良くなっているとは思えない。これは英語だけに関わらず現在の教育が抱える根本的な問題が原因であろう。私達が真剣に取り組まないといけない問題である。
とはいえ本書は英語教育を考える上で一読の価値がある。
久しぶりにいい作品を見ました。
NHKはたまにとんでもなく素晴らしい作品を作りますよね。 まぁ、とんでもなくつまらない大河ドラマを作ってくれますが、
この役者さんも素晴らしいですね。吉田茂を演じた役者さんも 「スゲー」と思いましたが。
とにかく、いい作品!
感動した!!
代表作は『山里しぐれ』だと思っています。嶋三喜夫さんに直接会ってみたいです。お会いしたい。嶋さんのCD、ミニCDならどんな中古でも持ってみたいです。御一報下さい。好きで唄っています。
第7編『皆殺し編』までの内容を知っている上でのレビューです。
同人PCノベルゲームとして発表され、謎に満ちたシナリオや、陰陽のギャップの激しさ、見る者を恐怖のどん底に叩き落す演出の凄まじさなどで高い評価を受けていた『ひぐらしのなく頃に』、全8編中"出題編"と呼ばれる第1編から3編を、それぞれに作画担当者と掲載誌と変え、同時進行でコミカライズするという企画がとにかく素晴らしいです。『ひぐらしのなく頃に』の魅力を最大限に活かしきったと言う印象ですね。
今回それぞれの完結編が同時に発売となりましたが、結末を熟知している者が読んでも切なさ、辛さ、恐ろしさを感じさせる衝撃的な内容になっているのは流石としか言い様がありません。出来ることなら頭の中の情報を全てリセットしてもう一度体験してみたい、本気でそんなことを感じさせる程罪作りな作品ですね。
『鬼隠し編』『綿流し編』はゲームで言うところの"ゲームオーバー"にあたる結末であり、この『祟殺し編』が初めて"バッドエンド"に辿り着いたシナリオだと考えています。
北条沙都子を巡る悲劇は他編のそれに比べて非常に現実感があり、故に生々しさと痛々しさが極めて強烈です。ある意味圭一の行為に感情移入が出来てしまう程ですね。しかしこのシナリオの恐ろしさはそこに留まらず、更にショッキングなシーンを経て、雛見沢連続怪死事件の終着点とも言うべき最悪の惨劇に雪崩れ込む、正に"出題編"のクライマックスにして、最も悲劇的な結末を迎える点にあります。この惨劇を見事に描写しきった鈴木次郎氏の作画能力には脱帽するほかありません。
仕掛も最も難解であり「推理にすら至らないでしょう」という言葉に偽りはありません(ていうかはっきりいって無理です)。"解答編"にあたる『皆殺し編』のコミカライズは未だ発表されておりませんが、やはりここは鈴木次郎氏の登板を期待したい所ですね。
この漫画ならではの表現が冴え渡った巻だと思います。結構物語も進展しましたね。
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