今までの記事の焼き直しのような記事と写真が多く、あまり突っ込んだ内容ではないので拍子抜けです。 これで東日本大震災の総括ができているとは思えません。
説得力のある本です。
基礎研究が大事な今だからこそ、基礎研究という名を借りて自分でできると信じていないことをプロポーズしてその上にあぐらを書き続けてきた輩はきちんと「何やってんだ!」と言わなければいけない。
ちょっとだけ物性研究でもすぐに役立つとは胸張ってはいえない、基礎研究サイドにいる場末の研究者は強くそう思います。
やっぱり「ナマズをずっと飼い続けています」みたいなことやってちゃだめなのよ。
やっぱり、東大地震研は解体を含め猛反省しないといけないと思います。少しはよいことがあった(少しは貢献した)でしょうではだめなのです。地震予知は喫緊の課題でそのためにお金が必要なのだから下さい、というロジックでお金をもらっているわけで。知的興味としておもしろいです、だからお金ください。というロジック(基礎研究は突き詰めていえばこういうロジックにしかならない。)でプロポーザルをかいたわけではないでしょう?
とても読みやすく書かれていますし、文章も至って平易。多くの人が読んで国のお金の使い方が「地震予知」なんていう「超能力開発」とおなじぐらいアホらしいことにことにつぎ込まれないような社会機運になればよいのになと思います。
様々な視点からグローバリゼーションについて多角的に述べられている。グローバリゼーションをめぐる一般的な議論についても一通り触れてあるので、グローバリゼーションを概観するには好著と言える。
著者がイデオロギー的に中立であろうとしていることに特に好感を持った。そもそもグローバリゼーションという現象は、右派左派それぞれのポリティクスが共犯関係的に絡みあう中で進展している。このことは、全てがグローバリズムの関係の中に包摂されてしまっているということを意味している。
その中において我々は何を考え、また、なすべきか。そのことを考える出発点としてもこの書籍はお薦めです。
大学の先生方の本はアカデミックな表現・記述をされることが多く難解な部分が多くなってしまうものですが、この本は一般市民の方々でも良く理解できるようにやさしく書かれておりました。防災は市民だけの力ではどうしようも有りません。また、行政だけの思いで防災力が構築できたと考えるのは全くの驕りです。市民と行政が一緒になって初めて防災力が向上しますが、この本はそれらの手順を時系列的に述べられており、同時に失敗事例も素直に記載されており、今後、防災力を高めようと思う方々には是非読んでいただきたくなるようなものでした。
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