宮木パワー炸裂!
出てくる女子たちは、一見冷めて強くて鈍感なように見えて、実は熱くて繊細でやさしい。
おバカ大卒で上昇志向もなくひょうひょうと生きているけど、仕事はプロに徹する男前。
炸裂するおバカトークが痛快で、心地よい女子友に囲まれているような楽しい読書タイムでした。
最後のエピソードは、ストレス解消するほどのウルトラハッピーエンドストーリー。
まさに、パイナップル餡いり鯛焼きの味。
基本的にきちんと研究者が調査したものではないので、情報が正しいかは不明な部分がある。また、情報が全体に古め。ただ、なかなかわかりにくい庶民の生活のいろいろな面がみえて面白い。チャン(ネパールの酒)作り、陶芸、宗教画、IT企業、かつてあったネパール唯一のファーストフード店、占星術師など、援助と宗教ばかりでなかなかスポットが当たりにくい庶民生活の部分も書いていて、ネパールのことをある程度知っている人でも新たな発見があるのでは。動物園でネパール人が動物に優しく接しないとか、カセットを修理に出したら直って戻ってきたとか、日本人にはびっくりなことも書いている。それなりに調べて書いているので単なる「アジアの不思議な国」の印象を書いた本とも違い、具体的でおもしろい。
この甘さは極上だ。グラスから立ち上がる香りは、太陽をふんだんに浴びる健康な素材を想わせ、彼の地の豊潤な季節や慈しみ深い日常までもが感じられるようで、ネパールという未踏の地に抱いていた自らのイメージの貧弱さを呪う。
休日の前夜に一晩かけて理解し合いたい友と。是非にも。
この本は内容も素晴らしいのですが、ネパール特有の美しい建築や寺院等の写真が沢山掲載されていて、とても満足の出来る本だと思います。ネパール建築の説明が事細かに行われ読み応えがあります。私はネパール文化が好きなので、ネパールの本はこれ以外にも何冊か持っているのですが、パラパラめくるだけで癒される本はこれ以外には無いと思います。心が落ち着いてくる様な本です。ネパール文化の考察という観点から言っても、ネパールの王朝史や国の成り立ち、宗教等が目次ごとに事細かに研究されていて分かり易いです。とてもボリューム感のある本だと思います。これ一冊あれば、ネパール好きには満足出来る内容じゃないでしょうか。
内容的にも、よく出来ています、 写真も美しく、自身をもって「ネパールファン」に進められる本 だと思います。
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