「セクシーボイス&ロボ」の第2巻は「お歯黒女」「かんにん袋」「うしみつ様」の3作が収められている。他の3巻に比べると少しだけ脚本上のムリが多いかな、と思うが、それでも水準が高いので、ヘタな映画本編よりも遥かに面白い。またこの巻の見どころは、圧巻な女優陣である。香椎由季、市川実和子、黒川智花、仲里依紗・・・・とまさにキラ星状態(笑)。レギュラーの松山ケンイチ、大後寿々花、村川絵梨を加えたら、すぐに映画本編が出来そうだ。作品全体に「死」に関連するテーマが連なり、決しておちゃらけの雰囲気ではないのだが、松山・大後の程度の良いヌケ具合や浅丘ルリ子の圧倒的存在感、岡田義徳のアホさ加減も手伝って、最後はいつもホロリとさせられる。必見です。
私はこの一話、二話で、このドラマが大好きになりました。 自分自身も泣けてしょうがなかったのですが、最後に三日坊主のために泣いたロボとニコが今でもすごく印象的で、忘れられません。 二話目もやっぱり切なくて泣いてしまったのですが、こちらの最後は二人がごぼぞうのために書いたメッセージがとてもあたたかくて、やっぱりずっと覚えています。 自分の心に中に、優しい記憶として残ってるドラマです。
「視聴率が...」なんて言われてたりしてましたが、とても良質のドラマだと思います。 大好きな松山ケンイチくんが、そんな素敵なドラマに出ていた事がとてもうれしいです。
「なんか旬の俳優らしい佐藤健とAKB48の前田敦子が主演の学園ドラマでどうやら前田敦子はロボット役だそうだ。良く分からないけど、こりゃあまず見ないな。」
それが第一印象でした。
最近のドラマは何やっているかよく分からないし、青春モノなんてサラリーマンの自分にとって今更って感じだし、そもそもテレビなんてもうほとんど見ることないし、こんなもの見ている暇があれば、仕事に勉強でしょ、なんて思いながらもひょんなきっかけで1話目を見ました、、、
甘かった。。。本当に甘かった。。。
胸を打つ言葉でいっぱいで、なんと心に染みる、感慨深いストーリーでしょうか。設定からはおおよそ連想出来ない展開です。
大人になるにつれ度がきつくなる自分の色メガネにハッと気づかされ、いつのまにやら忘れている純粋な感情を思いだし、人生で大切な事とは何なのかを考えさせられました。
物語は「例えば、この地球上に、自分より大切に思える人なんて、本当にいるんだろうか?」と深井平太(佐藤健)の心情の語りから始まり、この語りがまた感情移入させられ物語にのめり込んでゆきます。
主演の良さは言うまでもなく、各俳優からにじみ出る魅力が最高でした。
校長役の小野武彦や爆笑問題の田中からにじみ出る大人の包容力・優しさ。
池松壮亮、賀来賢人、細田よしひこ、柄本時生などの次代を担う若手俳優の演技力や個性が物語に最高に良いアクセントを加えます。
こんな魅力が滲み出る人になれているのだろうか、と自分に問いかける。
脚本・俳優・監督が一つになって、人を感動させられる作品として作り上っていくのは純粋にすごいなと思い、自分も頑張らないと、と明日への希望や活力が湧く素敵な作品でした。
何か世の中モノトーン色で自分の感情の一部が欠落しちゃっているんじゃないか、って思っているアラサー・アラフォーの人に大事な気持ちを思い出させてくれる作品だと思います。
ドラマのすばらしい出来ばえに、音楽がどれだけ貢献していたかと改めて考えると、すごいと思いますね。どこかレトロでかっこいいオープニングは疾走感・高揚感に満ち、ラスト近くなどで流れるノスタルジックなスローテンポの曲はあたたかみとせつなさが溢れていて・・・ オープニングでこれは虚構のスパイアクションですよと思わせておいて、ラストは胸にしみる普遍的なメッセージを残して閉じられるというドラマの構造にぴったり。それぞれの人物のテーマ曲、マックスロボのテーマなど、バラエティに富んでいます。ドラマ音楽のベテランさんかと思ったら、そうではないようで・・・ますますすごい。お名前を頭に刻み込みました。サントラを買いたいと思ったのは久しぶりです。
(追記 2008年3月) 何度聴いても飽きませんね。自分の知る限り、近年のドラマ音楽で出色の作品だと思っています。いろいろな番組で使われているのを耳にすると、ついうれしくなります。
この「セクロボ」Vol.3は「絆」がテーマのように感じました。家族との「絆」を描く「ZI」、他人との「絆」に執着する男「ハンバーグさん」、「ロボ」との「絆」を絶たれようとする「ニコ」と、亡くしてしまった仲間との「絆」を保とうと行動を繰り返す3人の看護師「プッチーニ」‥。第7話「ハンバーグさん」は内容と同様の「立てこもり事件」が実際に起きてしまい放映がお蔵入りになってしまったエピソードだが、お蔵入りにしてしまうにはもったいない素晴らしい出来栄えのエピソードだ。立てこもり犯を演じる「モロ師岡」が、会ったこともないテレクラの女性からの返信メールに生きがいを感じ、会社の金を「横領」。彼女との駆け落ちを企てようとする「人付き合い」の不得手な現代社会の寂しい「中年男」を好演。誇大妄想的な自己嫌悪男が一つのことに夢中になり、後先考えずに「犯罪」に走ってしまうあたりは最近、現実に起きた犯罪にも似たような背景が加害者側にもありドラマとはいえリアルに心に訴えかけてくる。当たり前だと思っていたことが急に変わってしまうことがある‥。「プッチーニ」前編も印象的なエピソードだ。大林監督の「転校生」の初々しさが懐かしい「小林聡美」が独特の存在感で圧倒されてしまった。盟友「もたいまさこ」、スタイリッシュな「ともさかりえ」との息もピッタリ!「転校生」当時はこれだけの「個性派女優」になるとは思いもしなかった。(「三谷幸喜」夫人になることも…)名画「かもめ食堂」で共演した「片桐はいり」も加わって興味深い一編になってます。感動的な「プッチーニ」後編の大詰めはVol.4でどうぞ!
|