とても素晴らしい小説だ。 まるでコールウッドの炭塵が胸に入ってしまって、それで苦しいのかと思うほど、読んでいて胸が苦しかった。全体的に見れば爽やかな青春群像劇で、ロケットボーイズの頑張りは感動を呼ぶ。苦しかったのは、とても現実だったからだ。主人公サニーの家族は、ほとんどの現実の家族と同じく、バラバラだ。数々のすれ違いや、タイミングの悪さ。様々な祈り。ほとんどの部分がノンフィクションだというこの小説は、「ロケット」ともう一つ「家族」という軸がある。町全体が家族のような場所、コールウッド。人生は輝かしいばかりではない。だが苦しいばかりでもない。本当に家族はバラバラだったか?じゃあ家族の絆って? ロケットが空に向かって飛び立っていく、その音、ヴィジョン。読み終えたあとは解き放たれた気分。
まさに最高傑作ですね。本当にここまで感動したのは久しぶりです。心地よいテンポに爽やかな物語、登場人物は皆愛すべき人ばかりで、親子関係や夢について深く考えさせてくれます。そして、何といっても音楽が素晴らしい。この映画にはこの音楽という位、合っています。私はもう観てから2年以上立ちますが、この音楽と共にラストを思い出すと、未だに鳥肌がたちます。とにかく、ここを見た人は直ぐに観た方が良いと思います。きっと、生涯忘れられない映画に出会えることでしょう。
1960年代のアメリカの炭坑町で、ロケット作りに情熱を燃やす少年の成長物語。 宇宙や科学ものが好きな人はまちがいなく気に入るでしょう。 が、もっと幅広い人におすすめできます。「スタンドバイミー」のような男の子の友情のかっこよさもあり、1960年代のいわゆる「古き良き時代」のアメリカのかっこよさが満載です。 英語の難易度は「ハリーポッター」よりやや上くらいかと思います。 なお、映画もとてもいいのですが、時間の制約で本よりどうしても内容が薄くなるので、本を読んでから映画をみると少しがっかりするかもしれません。よって、映画→本の順で見ることをおすすめします。
昔の映画のコンピレーションアルバムが多い中で、ちょっと他にみたことがないセレクトで若い人にもとても楽しめる作品だと思います。感動系の映画が好きな人にはたまらない作品だと思います。
読みやすくて、おもしろくて、文句のつけようがないです。
ロケットを作って飛ばすことに燃える高校生たちを軸に、多くの魅力的な大人の登場人物の存在は、本書を忘れられない1冊にするかもしれませんね。
その重みはこれが事実であったと言うことにあるのです。
人生捨てたもんじゃないやね、と言う前向きな気持ちで、意気揚々と読み終えることのできる良作です。
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