裏カバーのあらすじには「哀しい十字架を背負った三人」とありましたが、「背負ってんの野呂だけやん!」と突っ込んでしまいした(^^; その野呂に感情移入して読んだので、京子がエゴイズムの塊の様な女に思えて仕方なく、彼女が最終的に破滅を迎えるのも自業自得にしか思えませんでした。 そんな訳で私的には読後感は頗る悪かったのですが、小説としては遠藤氏の作品だけあって圧倒的に素晴らしいです。
1981年11月7日、アリスが活動を停止した『3人だけの後楽園 VERY LAST DAY』のライヴDVDです。
アリスが本当に望んだ最後のかたち。 それは、結成当初から、3人だけで全国を走り廻っていた、その当時のスタイルで唄うことでした。 ギター2本にパーカッションという基本スタイルです。 したがって、誰でも知っている『冬の稲妻』や『チャンピオン』といった、いわゆるヒット曲は演奏されていません。 曲構成も当時に準じたものになっています。
「自分たちを育ててくれた曲たちを、お雛様を仕舞うように、一曲ずつ箱の中に戻していきたい…」 そう言って、一曲一曲をエピソードを交えながらステージは進みます。 ブレーク後のファンの方々は違和感を覚えるかも知れません。 しかし、アリスと一緒に走ってきたファンには堪らないステージです。
完全収録ではないのが残念ですが、貴重なライヴ映像です。
|