夢野 久作の本は、青空文庫でほとんど読みましたが、これを読んだひとは精神異常を起こすと、 ネットで評判になり、夢野 久作で、最初に読んだ本です、amazonで出ていたので、ついついダウンロードしてしまいました、 命の誕生の神秘の謎が解けたように思える本です。
面白かった。 夢野久作の作品ははじめて読んだが、じっくりと言うよりは、さらっと読むのにちょうどいいと思う。
”おばさんのセーラー服”を観ていて思い出した原作の一節。
うろ覚えなので正確ではないが、
”見る角度によって老婆にも見える”というような表現があった。
よくここまで映像化したと思いますよ。原作は非常に複雑な構成の長編なので、 邪道ですが先に映画を見てから原作に戻るのも良いかもしれません。 精神病院を舞台にした奇怪な映像は「カリガリ博士」を思わせる部分もあり。 正木博士に扮する桂枝雀さんの怪演が光ります。人形芝居(これはうまい演出だなあ)のアテレコの素晴らしい語り口は さすが一流の落語家ですし、「はあ~チャカポコチャカポコ」と踊り狂うシーンのインパクトは悪夢のようです。 夢野久作のいう「脳髄の地獄」、ダイジェスト版の感は否めませんが、それでもこれは傑作だと思います。
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