英語の速聴教材を探していたが、教材が古い小説なので敬遠していた。でも現代英語の速聴になかなか良いものがないので、諦めて此れを使ったら、びっくりした。この方が良い(少なくとも私には)。文章が会話よりも長く一本調子だが、余計な効果音がなく、英語を集中して聞くにはこの方がよいと思う。また2倍速と3倍速の組み合わせもよい。それ以上早いのはいらない。大分聞き込んだが、今でもAFNを聞く前に、このCDの2速、3速を5~10分聞く事にしている。音が高めで日本人の聴覚域が上に引っ張られるようで、耳が慣れてきたら子音のキャッチが随分できるようになった。諦めていたネイティブのノーマルスピードがあまり気にならなくなった。音が聞こえるようになったら、会話が分らないのは、スピードが早い為ではなく、日本人が慣れないイディオムとボキャブと省略の為だという事が分かった。そういう事は、本文には書いてないが、もしヒアリングの壁にぶつかっている人がいれば、本文は読まなくても良いから、このCDは持っておいて損はないと思う。
元々青い鳥文庫に「若草物語」は入っていましたが、イラストを「黒魔女さんシリーズ」でお馴染みの藤田さんに描いてもらい、新装版として発売されました。ですので、黒魔女さんを読んでいる女の子は手に取りやすいと思います。やっぱり表紙は大事ですから。内容は…全体的にコンパクトにはなっていますが、ツボはしっかり押さえてありますので、もしお母さんが若草物語を既読なら、親子で、四姉妹のエピソードについて語り合うことができると思います。プレゼントにもおススメです。
本当に、ごく普通に聞けました。 子供に聞かせても問題ないな~と。
ルイザ・メイ・オルコットの不朽の名作を映画化した1949年MGM作品。貧しくも誇りをもって逞しく生きるマーチ4姉妹の成長を描く。主な出演者は、ジューン・アリスン(ジョー)、ジャネット・リー(メグ)、エリザベス・テイラー(エイミー)、マーガレット・オブライエン(ベス)、メアリー・アスター(母)、ピーター・ローフォード(ローリー)など。 映画版としては1933年版と1994年版が高い評価を受けているが、この作品も外すことはできない。ストーリーは33年版の脚本におおむね基づき、「若草物語」「続若草物語」のドラマティックな部分を中心に構成。原作の雰囲気は保たれており、もちろん原作を知らなくても楽しめる。殆どが屋内セットで撮影された美しいテクニカラーの映像には、他の2作品とは一味違!う暖かさがある。当時のMGM契約俳優勢揃いの感がある配役は的確で、特にお転婆のジョーを演じるジューン・アリスンは素晴らしく、一度観たら忘れられない印象を残す。慈愛に満ちた母親役のメアリー・アスターや、病弱なベス役のマーガレット・オブライエンもいい(エリザベス・テイラー演じるエイミーの姉に見えないのが難点)。「若草物語」決定版ではないかもしれないが、全盛期のハリウッドが丁寧に作り上げた、万人向けの優れた作品。
読者と共に主人公が歳を重ねる「杉原爽香」シリーズ第一弾。このとき爽香は15歳、中学3年生です。その名のとおり爽やかで不思議な魅力のある彼女に、とても好感が持てます。この「若草色のポシェット」で友人の死に出逢ってから、爽香は毎年事件に巻き込まれることになります。いつも誰かの世話を焼いてしまう性格から、これから先いろいろな悩み・苦労を背負ってしまう爽香ですが、この頃はまだ若く、初々しい印象を受けました。 このシリーズはとてもリアリティがあり、爽香の魅力も合わさって、いつの間にかストーリーに引き込まれてしまいます。彼女の後の夫になる二羽明男、親友の浜田今日子、担任の安西布子先生もそれぞれに個性があり、この話の見所のひとつになっています。 そよ風のような!少女は、今も歳を重ね、今年爽香は30になりましたが、その爽やかな気質は少しも変わっていません。
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