夜の旅。 夢の世界に旅立てます。 クラブ系のジャズです。 ねころがりながら聞くのはどうでしょうか。
渋めの選曲!だと思います。いわゆるどこかで 耳にしたことがあるボッサのコンピレーションアルバムは巷に腐るほどありま すが、ちょっとだけボッサが好きで、もうちっと違うのも聴いてみたいけど、 どの歌手がいいのか分からない!という人には次の導入としてよいと思いま す。COOLだけれど、だからって夏しか聴いちゃいけないわけではない!ちょ いと季節も落ち目な秋のほうがシックリくると思われます。ま~ったりしたい 方にピッタリ!
「ジャッキ-&ロイの歌唱力は、すばらしい」の一言しかない。 ひとから進められて聴いたのだが、本当にすばらしい。 ふたりで歌っているのもいいが、ソロのジャッキ-の伸びのある歌声とくに バラ-ドがすばらしい。 「すばらしい」としか書けなくて情けないが、洗練された完成度の高さには 驚かされる。
僕が買ったのはトリオレコードが発売した国内盤。白人のボーカル・デュオと聞いて舐めてかかった愚かな私。しかし、その辺の適当ピアノ・トリオのアルバムなんて絶対に敵わない充実の内容、やはり食わず嫌いはいけません。
ドゥビドゥビドゥビーで始まる Says My Heart、「Jackie?」「Yeah?」ときてYou Smell So Good、ブラウン・ローチ・クインテットの演奏で名高い Dahuud、そして必殺の Lazy Afternoon。
何がすごいって二人の隙のない歌唱と、回りをかためるジャズメンの力量でしょう。ベースがレッド・ミッチェルで、ドラムスがシェリー・マン、ギターでバッキングするのがバーニー・ケッセルと来たもんだ。それはどういうこと?実力のボーカルのジャッキーとロイが歌を歌っていないときは、最高レベルのギター・トリオが出現するということだよ。
しかし、このアルバムの主役はやはりジャッキーとロイだった。ロイのピアノを相手に、一人ジャッキーが歌う Lazy Afternoon これをどう説明したらいいのだろう。能天気な You smell so good の後に来るから余計なのか、えも言われない静謐な情感。正直、「これを超える演奏を聴いたことがないし、これからもない!」と思ってしまうような圧倒的な存在感です。(演奏自体も多くない。今思いつくのは Joe Henderson が Pete La Roca のアルバム「Basra」でやったものくらいか。)
一気聴きして一人ため息、そして一言、懐メロに終わらない本物のボーカルアルバムといえばこれです。
"Brazillian Sky"という副題がついている、ボサノヴァ、ヴォーカルジャズ、イージーリスニング系のコンピレーションです。 明るい曲がほとんどですので、カーテンを揺らして部屋に入ってくる風を感じながら、または日差しの強い日のドライブのBGMに最適。 ジャケットもおしゃれで、これだけ飾っておいてもいいくらいです。 ”スロー”という題がついていますが、癒し系というわけではなくて、鼻歌にちょうどいいリズム感のある曲ばかりです。 日本盤であるにもかかわらずこの値段。試し買いをしても、値段以上の楽しさを感じられると思います。
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