待望のリマスター、5.1chによるウォン・カーウェイの、処女作から第4作までの、世の映画ファンを陶酔させた逸品が納められた垂涎のBOX集。60年代のフランス映画を思わせるコラージュのようなパッケージ・デザインがいかしてる。それがラブ・ストーリーであれ、フィルム・ノアールであれ、トニー・レオン、レスリー・チャン、アンディ・ラウ、金城武、レオン・ライ、ミシェル・リー、マギー・チョン、カリーナ・ラウら香港のトップスターが饗宴する各々の"ドラマ"の全編を覆う強靭なストイシズムと薫り高さ、媚態、甘美な趣。クリストファー・ドイルの手掛けるねっとりした色調と縦横無尽に駆け巡る官能的なカメラワーク、そしてスタイリッシュという形容だけでは納まりきれないその斬新な映像スタイルに、改めて惚れ惚れしてしまう。
特にディスク1はいいと思います^^
音質も綺麗です。
全曲シネポリー時代のベスト。 フェイはことあるごとに、「美しいメロディにはやはり北京語が乗せやすい」 「もう広東語の曲は歌わない」と言っています。 僕は個人的に広東語のほうが、流れるようなメロディにマッチしてるように思うのですが、それはさておき。(北京語ももちろん好きです) 「天空」と言う曲が十曲目にあります。(これは北京語です)これは、おそらく中華ポップスの金字塔的傑作です。 かつて、アメリカでボブディランが「ジャスト・ライク・ア・ウーマン」のように名曲を次々と世に送り出していたように、中国にはフェイウォンの楽曲が送り出されていくのです。
原題を「重慶森林」といったと記憶しています。なぜそのような名前なのかいまだにしりません。 返還前に香港に住んでいたときにTVでみて、フェイウオンとトニーレオンのファンになりました。トニーは警官、王非は食べ物やの店員。さらに金城武も警官で登場して、時間の境がなくなるなんとも不思議な展開が繰り広げられます。この3人は香港映画界がうみだした偉大なスターだと思います。そしてその3人の魅惑をこれだけ引き出した、時代劇ではなく、現在をテーマにした映画の中では特筆すべきものです。
『恋する惑星』…いい邦題ですね。歴代の名画の邦題をひもとくまでもなく、関係者の愛情を感じずにはいられません。 …さて、本作『恋する惑星』ですが、個人的に、アクションだけだと思ってた香港映画のイメージを大きくかえてくれる作品でした。映像、人物造型、台詞、音楽、全てが斬新で、香港の雑踏と相まって、すっかり引き込まれてしまいました。主役は二組の男女で、 失恋した警官(或いは賞味期限を気にする男)と、謎の金髪美女(或いは拳銃をぶっぱなす女)。もう一組は、 失恋した警官(或いは手紙を読まない男)と、キュートでベリーショートな店員(或いは男の部屋に忍び込み、掃除や模様替えをする女)。二つのストーリーが0、1ミリのすれ違いで交差します。私が印象的だったのは、モノローグもそうですが、缶詰や旅客機のミニチュア等のアイテムです。中でも、ママス&パパスの「夢のカリフォルニア」は、見終った後も暫く頭から離れませんでした。 …今回、久しぶりに見直したのですが、全く色褪せるところはなく、新鮮な気持ちで観ることが出来ました。どうやら賞味期限の心配はいらないようです。
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