復刊が熱望されておりました、視聴した後で読むことでさらに"Lain"の世界を堪能できるファン必携の1冊です。
運良く旧版を入手できていたので敢えて買う必要はないかなと思っていましたが
ヴィジュアルファンブック系の関連書籍の復刊に期待を込めて注文を決意したところで新要素を知りました。
旧版からどのようにリニューアルされるかとそして新たに収録される座談会とが楽しみです。
このシリーズ、私は6,7,8を持っているのですが、その中で安倍吉俊氏によるこの7が一番好きです。
私自身、趣味の域は出ませんが、イラストを描きます。PCでですが、あまりデジタルっぽい絵が好みではないため、アナログ風にしてるんですよね。
そういう私だからなのか、この本に書いてあることは大変参考になりました。そして、題名にも書きましたが、単純に読み物としても”面白い”です。
このシリーズの6,8と大きく異なる点はラフ〜線画に割くページが多いこと。「どう考えて描くか」を重視しているんです。ここまで考えてんの、、すげぇと感心しましたよ。
また、デジタルの落とし穴や、よりアナログに近づけるテクなどを分かりやすく説明しています。文字数が他の2冊よりも多いですね。
この本で安倍氏もおっしゃってますが、デジタル初心者には敷居が高いです。ある程度使えることを前提にしています。アナログ風のイラストが好きな方、もしくはデジタルから始めてアナログ経験がない方(私はそうです)、単純に安倍氏のファンの方にはオススメできます。
作風については好みの問題なので割愛します。
前回の画集は、買おう、買おうと思ってたら時がすぎてしまい、大人の事情で増刷されず手に入れる事ができずに残念な思いをしました。もう7年も前の安倍さんの作品ですが、本当に美しい絵です! 特に背景の描き方は素晴らしいです!ご本人は、技術的に未熟だ‥とか、言われていますが、全く問題ないですよ!レインが大好きな方はもちろんのこと、ほかの作品で安倍さんを好きになった方も必ず満足出来る完成度!(レインのDVDBOXには収録されていなかった、ウェザー・ブレイクの可愛い絵が見ることができて大感激です!) 今度は灰羽の画集を、是非とも作って欲しいです!(可愛い女の子がたくさん出ているから…笑) あ、出てるんですね‥どんなのかな?(笑)
「ナビ?」
・・・・・・人と人とは繋がっている・・・・
「lain」
不思議な空気のある作品
90年半ばの作品であるが、現実世界とWEIRD、今の時代とリンクして
より現実感が増し身近になったネットワーク社会。リアルと非現実。
当時、数年先に迎える2000年を目前とした中でのカオス感と相まって、
映像で魅せる事と時折作中で聴こえる何とも言い難い効果音が耳に残る。
本作はケース一つにDVD3枚が収録され、省スペース、余分な物が無く
チラシの類や帯もなくシンプル、無機質な感じが何処か作品とマッチしている。
1枚4話収録の全13話、本編309分+特典3分、ピクチャーレーベル仕様。
また価格がお手頃なのは嬉しい。未見の方やちょっと見たい方、画質に拘らない方には
手が出しやすいんじゃないだろうか?
これを機に不思議な感じの作風に多くの人が視聴されるのは実に喜ばしい所。
OP曲で流れる「DUVET」が映像と合って印象的なのとEDで詠う仲井戸麗市氏の歌詞も魅力的。
安倍吉俊氏のオリジナル・キャラクターデザインも作品に実に合っている。
ブルーレイはDVDに無い特典映像等あるので作品に惚れてしまったら、高画質を堪能するのも悪くない。
「ハロー・ナビ・・・」
一曲目からlainの世界に引き込んでくれます。劇中でかかっていたという事もありますが、切り離して聴いても何ともいえない緊張感のあるリズム、メロディで切ない雰囲気も満ち溢れています。
夜中に聴いていると危ない(いい意味で)です。
最終話の挿入歌「孤独のシグナル」とエンディング「遠い叫び」のどちらとも歌詞は希望を含めながらも苦しく切ないのにメロディは明暗、陰と陽に分かれているのが絶妙。「孤独の〜」は最終話に使用されたのは納得。是非どちらもフルコーラスで聴いてほしいです。
cyberia mixも持っていますがお互いのジャケットの表裏が統一感のあるデザインになっています。lainの世界に浸りたい方は是非両方揃える事をお勧めします。もちろんそれら+、Boaのtall snake epも。
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