ファンタジー映画の決定版!と言ったらやはりこの作品を挙げるしかないでしょう。雑誌などではナルニア物語が対抗馬に挙げられてるみたいですが、あちらは少し力不足でしたね。フロドとサムの友情、レゴラスの華麗なアクション、王として玉座に還ったアラゴルンの威厳、時間を忘れて感動できるシーンが盛りだくさんです。シリーズ三部作の最終章を飾るにふさわしい作品でした。しかしながら・・・説明不足だな〜と感じる展開もちらほら。デネソールがファラミアに冷たい訳や、アラゴルンがパランティアで見たアルウェンの死のイメージは何か、ラストでフロド何故、何処へ旅立ったのか、あるていど原作を読んで基礎的な知識や世界観などを知っていないと「どうしてそうなるの?」と思ってしまうでしょうね。・・・ので残念ながら星四つです。
やっと発売!!と思って予約ボタンをポチッとしようと思ったら。。。何ですかこの値段。。。
スターウォーズ・トリロジーと比べて明らかに割高感が。。。実売で\15,000〜\16,000位で出してくれると
何とか納得出来るけど。。。でも、DVD版の箱セットも発売当初は結構高かったからこんなモノなのか。。。
この値段でも絶対買いたくなるようなアッと驚く特典でも付けてくれたらねぇ。。。
とにかく日本のメディア媒体は海外に比べて高過ぎっ!!
ディスク枚数は海外版も同じ仕様なので致し方ないと思うけど。
取り敢えず発売まで\7000づつ小遣い積み立てます。。。
実質的な終曲(であろう)「すべての終わり」を聞くとよく分かりますが、音楽は派手さを増すどころか、むしろストイックなまでの厳粛さに絞り込まれていきます。このあたりは原作を読んだ方なら雰囲気がお分かりいただけるのではないかと思いますが、非常に清らかな、聖なる終わりを私たちに伝えてくれます。もちろんそこにいたるまでの音楽はこれまで以上に豊穣で私たちを十分満足させてくれます。少し難点を言えば、最終トラックに収録されている主題歌?(ユーリズミックス・・懐かしい・・のアニー・レノックスが歌う)が、最後を飾るにはややポピュラー寄りに軽すぎて、この盤の雰囲気にそぐわないかな、と思った程度です。 最後から3番目のトラック、「王の帰還」は、原作どおりであれば、後日談の章となるはず。しっとりしたロンドン交響楽団の弦楽器の中、ヴィゴ・モーテンセンの朗唱(!)が遠く聞こえ、ジェームズ・ゴールウェイ(!)のフルートがエンヤの「メイ・イット・ビ」を静かになぞり、聴く私の心をさざめかせてくれました。3年前のクリスマスに英国で初めてこの映画・この音楽に出会って以来、魅せられ続けてきましたが、その私の心の旅ももうじき終わりのようです。感傷的なレビューになりましたが、最後まで質を落とさずに孤高の音楽を送り出してくれたハワード・ショアに感謝したいと思います。皆さんにお勧めします。
主人公が弱いという意見があったので、あえて記載しましょう。 指輪物語の主人公は、恐らくこの物語の中で最強に近い人物です。 確かに彼は剣がうまくありませんし、魔法も使えません。大食いでビールとパイプが好きで、楽観的です。弓を引くにも彼らホビットは小さすぎます。 でも、彼はボロミアを誘惑し、ガンダルフを困惑させ、エルフの長も、実の叔父(偉大なる冒険者)までもを魅了した「1つの指輪」に最後まで抵抗し続ける、大変「強い」人物なのです。 観客席の皆さんの中には、シュワルツネガーの様に主人公が暴れなければ納得できない向きもありましょう。しかし、人間の本質的な「強さ」と言うのは腕力や生来の特質に左右される物ではなく、己の心に起因するものなのです。幾ら腕力に優れていても…権力を握っていても…それに溺れてしまうのは弱い人間です。 なぜこの物語が名作として尊ばれ、今の世に残っているのか…それを考えて最終章までご覧になって下さい。
ペレノール野の戦いの前後が描かれます。戦況そのものは映画版ではほぼ忠実に描かれています。特に王都ミナス・ティリスは、多層構造から中央を貫く丘まで、まさにトールキンの描写の通りなのが凄いです。 細かい所は結構変更があり、省略ではなく変更の箇所数でいえば前の2部よりもかなり多いです。死者の軍団がこちらでは船団を襲うところでお役ご免となり、ミナス・ティリスには行かないとか、メリーが黒門には行かないとか、黒門ではサウロンの使者がフロドの衣装をガンダルフたちに示す、などなど…。 ファラミアやエオウィンの傷をアラゴルンが治すあたりはカットされていると見ていいとしても、デネソールがミナス・ティリスにあったパランティアを覗いたことから乱心したというあたりは重要なエピソードなのですが…。まあ確かにカットしても話は通じるのですが、デネソールの人格はちょっと落ちてしまいますね…。 ミナス・ティリスに色々な国の諸侯が援軍として集まっていることが描かれるのも世界観の広さを示すポイント。黒門に陽動・囮として出陣した舞台も、映画では数百単位でしたが、原作では7千の兵が集まっています。
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