初めにOPみた時から気に入りました。爽やかな青空のイメージが曲に合っていて印象的でした。 ATSUMIさんの声もキレイでいいです。(こっちの方が天使の歌声!?)
アニメの方もある意味おもしろいので気になった方はぜひ観てください!
中盤の劇的展開が終わっていきなりの三人の家庭(?)風景、今まで所属していた組織から追われ、捕獲され、逃避行を余儀なくされるドラゴノーツ隊のメンバー、そして仲間を集めて反撃・救出劇となるもギオに起こった突然の変化…。今まで組織対異生物の戦いとそれに巻き込まれる主人公を書いてきた流れを一気に逆転させ、予想外な展開にしている。こうした手法は「R.O.D THE TV」や「月詠 -MOON PHASE-」によく似ており、中盤以降鬱展開になるのも共通しているのだが、最後がきちんと決まれば一気にカタルシスになる反面、コケると「あれは一体何だったんだ…」になってしまうんだよな…。今まで意外にもずっと急展開ばかりだったので18話はやっと落ち着いたシーンではあるのだがトアやギオのコスプレ大会に見えてしまうし19話のジークリンデの家族話も悪くはないが、これで1話費やす必要あるのか? それより本筋を進めろよと思ってしまう。20話になるとカズキが相変わらずのクドさを発揮してくれるし、予想外の展開を連発してはいるのだがそれでかえって本来のストーリーの着地点を見失ってしまっている気がする。ドラゴンの寿命の話から再び悲劇的な展開になり始めるが、地上でアレコレやってばかりで話のスケールが小さくなっていってしまっている感じ。作画は一部を除いてきちんとしているので好きな人には相変わらず見て楽しめる状態ではあるのだが。そして、結局、(TV放送を)最後まで見て、最後は見事にコケているのでこのあたりの話は結局何だったんだ…ということになってしまうんだよなあ…。
火星に連れ去られたトアを見つけられずにいるジン達とISDAのもとに最強の敵・オストルムが襲来する。次々と破壊され、撃破されるISDAの戦力・施設、そして一般の人々。そのなかでドラゴノーツ計画責任者で謎多き人ノザキ・カスガ教授の行動は…。教授の行動に疑問を持ち、問いただすキタジマ・ユウリ博士。(しっかりと巨乳、いや爆乳…) ドラゴンを研究材料としか見なしていなかったヤな女だった彼女に信じられない事実が明らかに…。
キタジマ「教授、あなたは、私の理想の…目標の科学者で…だから私は…」
オストルム「おまえは、なぜ人間の味方をする!」
ノザキ教授「それが、私の意志だからだ」
キタジマ「えっ…?」
そしてオストルムと三体目のオリジナルドラゴン・アトルムとの戦い、ギオとジンの参戦、戦いの最中に一瞬聞こえてくるトアの声、二人の力でついにオストルムを撃破…と見せ場の多い内容だ。このあたりで明らかになるが、人間とドラゴンのレゾナンスとは、相手は自分の理想を具現化した姿になるということだ。その理想の姿を前にして人間はどう行動するか…、そう考えると各キャラがどうしてそう行動するかがやっと明らかになってくる。「戦闘美少女の精神分析」や鏡裕之氏のブログで言及されていたが、アニメやゲーム・漫画の美少女キャラはどうしてあんなにセクシュアルなのか、それは欲望をそのまま形にしたものだからだという。ならばとそれを逆手にとってそのまま設定にして、魅力的にキャラデザインしてしまうセンスには非常に感心させられる。この回を境にヤな女だったキタジマ博士が急にかわいらしく見えてきてしまったり、タチバナ・カズキのキレっぷりも納得がいくようになる。
オーディオコメンタリーではカズキ役の柿原徹也氏がこんなキレた役は他になく、非常に思い出に残る役だったと語っている。演出の悪さや心理描写の少なさもあって視聴者からは嫌われまくりだったカズキのせめてもの慰めというべきだろうか。
囚われのトアを救うため火星にやってきたジンとギオ、そしてアキラとマキナ。変態美形王子アーシムとの対決、遂に明らかになる爆乳女性軍人ガーネット少佐の秘密…。そしてアキラとマキナに悲劇が…。と内容は劇的すぎるほど劇的なこの3話なのだが、このあたりの演出でどうも鼻につくような作為を感じるようになってしまい、微妙に質が落ちている気がする。作画は乱れてはいないのだが…。アーシムのトアをいたぶるセリフもなんとも悪役のお約束っぽいし、後半、戦闘の最中に敵味方で議論する某トミノ的演出ももう見慣れてるよな…。これらのセリフを他に入れる場所がなくなったんだろうけど。その辺画面はまだ迫力はあるのに演出と脚本のせいであと少し盛り上がりが足りない感じを受けるのが残念だ。DVDではアキラの悲劇のシーンに鮮血が加わってTV放送時の不自然さはなくなっている。そして残念なことに、この巻を境にこれから先は(あくまでTV放送時のチェックだが)さらに演出・構成がテンション下がっていくんだよな…。
Jazzin' Parkというアーティスト名ですが、全くジャズではないのでご注意ください。ジャズの要素があったとしてもフェイク的な果汁0%のジュースのように非常に薄いです。Nu-jazzやFuture Jazz系かと思って買うと損をします。
曲調は非常にポップで爽やかで清涼感のあるニューボッサといったところでしょうか。耳障りはいいかと思いますが、音楽としてのクオリティーはそう高くはありません。音楽を本質的なところで聴いている耳の肥えた玄人にははっきり言って不向きですが、逆に言うととても素人向きで、さほど音楽にどっぷりはまってない、音楽をスタイルで聴いている方にはいいかもしれません。
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