町山智浩氏が、解説が凄いので単行本を持っている人にもおすすめ、と言っていたので、根本氏のあとがきと町山氏の解説を読む。 解説では、驚愕、本当に凄まじい事実が書かれている。 町山氏の文章も、名文。 本文は、これからじっくり読みます。
自分は恥ずかしながら単行本の方を所有していなかったので、これから読んでみるつもりです。単行本のほうは、写真等が充実していたはず。
人間と社会の本質を独特の思考でえぐり出したユニークな書である。著者ホッファーは、若年期に失明、学校に行けなかったため、視力回復後の読書により学問を身に付け、沖仲仕をしながら本書を著した。 ホッファー自身がユニークな境遇であるからか、知識人への批判が本書の内容の一つの柱になっている。例えば、「知識人は、自己の有用性と価値に自信が持てないため、とてもプライド無しには立っていけない。このため、国家や教会、党といったグループと自己とを一体化してプライドの根拠にしている。」という趣旨を述べているが、現在の某国政権内に入り込んでいる「自称知識人」についても、この表現は当てはまる。 この点以外にも、40年以上前の著作とは思えないほど、現代社会への洞察のヒントを提供してくれる。政治学のサブテキストとしても有用だろう。
根本敬の読み物系第二弾。 根本敬がパンドラの箱を開けてしまって久しいが、次から次へと世間が言うところの醜悪な化け物達との対峙を余儀なくされる。僕らはいつになったら希望と出会えるのだろうか。今はまだ根本を信じてついて行くしかない。醜悪な化け物達が希望であるとうすうす感づきながら・・・
MAYUMIさんの、ハスキーボイス、なかなか魅力的です
物語はニューヨーク(正確に言うと、対岸のニュージャージー)の波止場町が舞台。登場人物は港を牛耳る沖仲士のボス、暗い目をした少しひねた感じのマーロン・ブランド、とても華奢なエヴァ・マリー・セイント(ヒロインです)、それと鼻の大きな牧師…(まるで日本のやくざ映画の様な設定)。社会悪・恐怖・貧乏・恋・兄弟愛・正義・勇気…など、誰もが必ず経験するであろう人生の数々の要素が、2時間の映画に凝縮されて白黒の画面からほとばしります。 華やかなニューヨーク市街と全く趣を異にするニュージャージーの寒々とした貨物港、貧しい人たちが暮らす集合アパート、そのアパートの屋上で鳩を飼う内気そうなマーロン・ブランド…。ニューヨークのまた別の一面を見ることができます。社会派エリア・カザンを代表する一作品です。
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