ゲームでは表現しきれない、登場人物の
細かい心理描写や駆け引きが面白く、
物語に引き込まれます。
ゲーム中では喋らない主人公の描写も
特に違和感なく、ビアンカやパパスも
魅力的に描かれています。
味方だけでなく、敵の方も。
個人的にはゲームでは大した活躍のなかった
ザイル(PS2では仲間になりますが)が
小説では男気溢れる感じに描かれていて、
少し嬉しかったです^^
パパスへのリュカの羨望、リュカへのパパスの愛情が
とても丁寧に描かれているので、それが幼少時代後半の
悲劇を助長させています。
読んでいる内に思わず涙ぐんでしまう箇所がいくつかあって、
子供の頃、初めて読んだ時はボロボロに泣いてしまった時もありました。
ドラクエ5が好きな方には、是非読んで貰いたい本です。
栗本薫以外の作家による「グイン・サーガ・ワールド」も、連載3回目と言う事で、どの作品も佳境に入ってきました。
特に、宵野ゆめの「宿命の宝冠」は、その文体と共に、そこに現出する世界が、まさに栗本薫の「グイン・サーガ」です。
謎を秘めた展開と、魔道ぽい占い師の妹の存在が、主人公の実直な逞しさを際立たせています。
いよいよ次回は、すべての謎が氷解し決着を見るのでしょうが、「グイン・サーガ外伝」らしい「外伝」になっています。
久美沙織の「星降る草原」は、ようやく本筋に入ってきた感じで、この作品がスカールとリーファの出会いと恋の行方を扱ったものであることがはっきりとしてきました。
こちらも、栗本薫に替わって書いているという感じで、良い雰囲気になってきました。
牧野修の「リアード武侠傳奇・伝」は、栗本薫の「外伝」とはちょっと雰囲気が違うのですが、これはこれでなかなか楽しく読むことが出来ます。
今岡清のエッセーは、栗本薫の「芝居」に取りつかれてゆく様子や、その破綻の状況。それでいて、彼女にとってなくてはならないものであった「芝居」と言うものとの関係が良く理解できる作品になっています。
このシリーズも3巻目になって、ようやく出版意図がはっきりとみえるようになってきた、そんな気がします。
小説ドラゴンクエストシリーズや「丘の上のミッキー」などの大ヒット作を飛ばしてきた久美沙織先生の、自らの体験をもとにした不妊治療の本。「45歳、もう生んでもいいですか?」も代表作の一つ。 高齢のため、不妊治療を断られた経験のある著者が、いかにして、自然に妊娠するに至ったか、を著者なりに解析して、わかりやすく人にすすめる本。 自然体の文章が、するするっと、心の中に入ってきて、固くなっていた心をほぐしてくれます。 こんな視点もあったのか、と目からうろこの方法もあります。
ほんのすこし考え方を変えて、いっぽだけふみだしてみて。 もしかしたら、なにか大切なことに気付くかもしれませんよ。
そんなふうに思わせてくれる本。
木版画ほど知られてない銅版画と制作工程をアーサー・ガイサートが自身の美しい銅版画(彩色エッチング)で分かりやすい絵本にしている。日本と米国と工房の実際は規模や環境など違うところがあるが、児童向けだけでなく、大人が見ても思わず引き込まれる楽しさが溢れている。
高齢出産といえば「不妊治療」「緊張」「トラブル」等が頭に浮かびがちで、偏見を持っていた私にとって目からうろこが落ちた一冊だった。 自然体での妊娠生活が良かった。 おなかの子に夢中!!って感じの妊婦本は多いけど、冷静な所や、妊婦は特別なのよっ!感がないのもとても好感が持てた。 これから子供を産む方にはお勧め。
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