奥田恵梨華嬢目当てで購入しましたが、頑張っているのは主演の清水美那嬢で、すっかり彼女のファンになりました。 序盤は、劇映画らしからぬカメラワークにかなり戸惑いましたが、メインの登場人物たちがみな魅力的で良かったです。 『Lの世界』を好きな人は楽しめるのではないでしょうか。もっと全然さわやかですけど。
Lの世界 トリロジーBOX [DVD]
1990年代のロックバンドブーム時代を背景にLANDSというバンドの結成から解散までをボーカルでリーダーのテルを主人公に仲間のケンジ、リュウジ、ユキヤ、や マネージャの仁美、受験生の麻子らの関わり合いのなかに青春の光と影をテンポ良く描いています。 声のドラマから映像をイメージして聴くのもなかなか面白いものです。 塩谷瞬がはまり役で光っています。フアンなら是非必聴です。
本作はもともと自主映画として製作したそうだが、2010年春現在で考えると、A級作品と見紛うばかりの俳優陣である。須田邦裕、渋川清彦はともに2009年になってブレイクしたが、実際は妻夫木らと同年代のキャリアを持つ俳優だ。まあ撮影当時は奥田恵梨華くらいしか著名な役者が出ていないローバジェット作品の位置づけだが、その内容もほのぼのしていて面白い。宮田監督の私物とされる「古ーいホンダ・シティ」に乗っての東京―伊豆半島のドライブが、奥田・須田の恋愛感情に渋川の図々しさが絡み合い、絶妙なバランスなのだ。それと食事シーンの何と多いことか(笑)。中でもそば類が主役のため、本作を観ると無性に焼きそばが食べたくなる。それにしても奥田恵梨華はこういう役が似合うなあ。ビッグバジェット作品に小さな役で出るよりも、主役のほうが断然輝く女優だと思う。今後もバランスよく作品選びをして欲しいものだ。特典映像もこの手の作品ににしては充実している。メイキングがないのが残念だが、奥田/須田で訪ねる、奥田の故郷・名古屋道中記や、横浜シネマベティでの安斎肇を招いてのトークショー、マギー司郎の手品など、作品に直接関係なさげな(笑)ものが多いが、けっこう楽しめる。奥田恵梨華の卒業アルバムまで公開されているし(笑)。エンドクレジットで流れる「ノロマが走って行く」はカッコいいよ!星は4つ。
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