実に良い。
冷静に見ると、異世界から人間界にやってきた「ちょっと変な」プリンセス達が引き起こすドタバタギャグと
いう事で合ってるとは思うのですが、妙に完成度が高い。
多分、明確なまでの萌アニメなのですが、萌の本質を実に明確に提示している事がそのクォリティの高さの
要因であろうと思っています。
多分ですが、小さな子供が社会に出るにつれて色々な事を学習していく過程がありますよね。その過程をつい
ているのだと思うのです。
「え、テレビ通販って何?」
「え、郵便って何?」
的な新しい物へのどきどき感、それをかなり明確についておりまして、個人的には萌アニメの完成形ではないか
とすら思っております。
見ておりまして、本当に全く飽きが来ない。
1話独立形式で、しかも15分毎に独立しているという事もその要因に挙げられるのですが、そこに込められたテーマが
実に地道かつ親近感が沸く物ばかり。
言い換えまして現実離れしていないので、納得し易いんですね。
キャラが立っている事もその要因に挙げられ、声優さんたちの実力で乗り切った感は確かにしますが、それにしても、
キャラが実にそれぞれが魅力的に仕上がっていて、非の打ち所内容に思えます。
「何が出るかな?まじぽか ルーレット☆トーク」は、素の斎藤さん、平野さん、生天目さん、そして明坂さんによる、ルーレットを用いてのお題トークです。 …ルーレット、聴者からは見えないので、あまりCD向きの企画ではないというのが難点か…。 収録内容の大体4割がこれなので、ドラマCDと銘打ってはいますが、ドラマCD的ではないかもしれません。でも、4人とも結構天然というかユニークな方たちなので、ラジオっぽい彼女たちのトークが聴けるというのは大きいでしょう。ドラマパートも引き立つというものです。 もちろんドラマパートも、分かっているとゆーかお約束とゆーか、井出氏の脚本と言葉まわしが冴えている感じで、こちらは翻弄されっぱなしですね。演技の面では、斎藤さんをはじめ主役4人とも良い感じでしたが、特に、本郷役の谷山さんと監督役の羽多野さんの迫真の演技がやばくて、個人的にはツボでした。影の主役と言ってよいでしょう。 …このCDで、「まじぽか」はお終い。みたいな雰囲気が最後は漂ってたのが、なんか寂しいですね。また何かのカタチでやんないかな…。
大体が一話完結で、どこか先が読めちゃうギャグとオチあり、大胆だったり細かかったりするパロディあり、そして、油断してると意表をつく展開ありと、BOX2巻目に入っても普通に楽しめます。
4人の少女の姿を楽しく描くわけですが、4人一緒のところを描くのは勿論、それぞれをフィーチャーした話もしっかりあるので、4人の個性が引き立って、より魅力的になっています。……これが、“萌え”というものなのか…。
もし他の作品だったら「話として、ここ、なんか無理ない?変じゃない?」的な批判が出るような流れでも、まじぽかの場合「批判するだけ野暮。」というような気持ちにさせる独特の雰囲気をもっています。これは大きな強みですね。
特典Discに収録されている未放送話は、(内容は異なりますが)ドラマCDで展開した“もしもシリーズ”です。ドラマCD聴いて結構お気に入りだったので、映像での“もしもシリーズ”は嬉しかったですし、楽しかったです。ただ、12分という尺に4人分のエピソードを収めているため、それぞれのエピソードを短く感じてしまい、やや物足りなさを感じるのが残念なところです。
同じメロディのEDが8曲続くという構成は、洗脳要素が強い。のみこバージョン半分に声優さんバージョンが各1曲入ってます。 声優さんの歌では、斎藤桃子のバージョンがバカッぽくて(笑)1番まじぽからしい、と思います。近頃某ラノベ原作アニメの主題歌が話題の平野綾のそれとは少し違う歌い方も注目です。
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