カントリー云々の話があったため、聴く前から色眼鏡で見られがちな作品ですが、聴いてみれば何て事ない、BON JOVIはまた一つ素晴らしい仕事をしてくれたなあ、という内容です。
前作の『Have A Nice Day』はファンが彼らに求めるものに100%応えようという意識が 前面に出ており、内容は文句無しに素晴らしいのですが、どこか力みのようなものが感じられるアルバムでした。 しかし今回は、現在の等身大の彼らがそのまんま映し出された、何の気負いも無い心地よいアルバムに仕上がっています。
一聴してガツンと来る曲は少ないかもしれませんが、何度もリピートしているうちにグイグイ惹きこまれていくアルバム。
今更、彼らに"Runaway"や"Livin' ON A Prayer"を求めるのはお門違いもいいとこ。 『These Days』とは違った意味で「大人な」アルバムです。素晴らしい!
ガラガラの劇場で観ましたが深くて難解で高級感があって最高でした。リンチの手作り的な映像がいままでで一番よく見せられていて文句もありません。「ブルー・ベルベット」同様オープニングとエンディングシーンを同じにして難解な物語にヒントをくれていて親切?
長くアメリカ小説の翻訳にたずさわり、膨大なペーパーバック蒐集もする著者の眼差しは、アメリカ人の眼差しとははっきりと一線を画しています。一冊の古ぼけたペーパーバック、角が丸くなった古い絵はがき、それらを通じて、そこにあってそこにはないアメリカの本質を戦後青春を過ごした日本人として正面から捉えた一作とはいえないでしょうか。政治・経済・社会などから一国を語るのも、ほこりっぽい一枚の写真から一国を語るのもまったく同じレベルの問題で、それぞれ一国の一面しか伝えないけど確かにそれは正しい一面ではある、ということです。
映画公開当時、あのリンチ作品ということで映画館に足を運びましたが、見終えた後、人もまばらな映画館で「こんなもんわかるか!!」と叫んでしまいました。それぐらい難解で抽象的で意味不明の映画でした。 しかし不思議と頭からこの映画のことが離れず、何度も何度も自分なりの解釈をしたり、本を読んだり、再度映画を見たりしてやっと理解できたときには「うぉ~~ すげ~~」と叫ぶこととなりました。 この映画は前半、それもかなり最初にヒントが与えられることになります。「自分なりに記憶したい」という言葉なのですが、これがこの作品のキーの1つだと思います。 またもう1つのキーは時間軸です。時間が一定方向に進む起承転結な作品ではありません。もちろん空間的にも断絶されています。<!P>!自分にとっての現実と客観的事実、人のイメージと役割、自分の外の世界と内の世界。そういった言葉を考えながら何度もこの映画を見ました。 後の大名作「マルホランドドライブ」にもつながる空気感があります。ぜひ、何度もみて楽しんでください。
ロストハイウェイの映像と信じられないくらいうまく融合している。 どの曲もはまりすぎというくらいに。ラムスタインの曲が流れるシーンは 一番謎めいていて興奮した
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