毎日の暮らしを、こんなに自然に楽しめるなんて、とってもすてきなことですね。
鳥の話が多いけど、動物だけが好きで人間嫌いという風でもなく、バランスがとれているので読んでほっとします。
私もお散歩でもして、もっと日常を丁寧に暮らしてみるかなぁ
とりのなんこさんの世界観に引き込まれ、
自分の周りの小さな出来事にも気づけるようになり、
身近な野鳥の存在に改めて気付き、小さな幸せが味わえて楽しい本です。
癒されたいときに読みたくなる本です。
ゆったり自然派コミックエッセイ、14巻目。 だいたいいつもの「とりぱん」です。今回漫画家の青木幸子氏との珍道中、「台湾編」が入ってますが。どこに行こうが何をしようが、にじみ出る独特のとりぱん節。そこが良い! カレー皿サイズのかき氷、とりの氏は食べきれたんでしょうか? あと、時期が時期だけに恋(?)の話が多かった気が。あ、もちろん鳥さんのです。自分的に一番ツボに入ったのはキジバトの求愛の声(なのか?)えらい変質者っぽいらしいですw おたよりコーナーにもそういう話題が一件ありましたが、「倫」のシーンは意味分からず。どういうこと? 小ネタでちょっと吹いたのが「我が魚生に一片の悔い無し!」です。さ、サケのラ○ウ様…!「魚生」が「うおせい」なのか「ぎょせい」なのかちょっと疑問。 いやあ楽しかったです。ちらほら出てくる4ページ目の詩的描写もいい感じ。第359羽の最後の言葉「すべては還ってゆくのだ この海に…」が初めはよく分からなかったけど、何度か読み返して「そういう意味かな」とじんときました。震災直後から未だに海が怖いけど、もう少し距離を縮めてもいいかな、なんて思ったり。 良かったです。ゆったり自然を楽しめる方におすすめしたい、そんな一冊。
あの3月11日に起こったこと。
直接の被害も間接の被害もほとんどなかった私の地域。
体験した人でないと書けない内容の重さ。
いつもはゆるゆるしたカントリーライフを綴っている作者が書いた重い10ページ。
内容が内容だけに、最後に掲載されてますが、最初から読んでいて少しだけ、あの日を境に
作者の描くものが変わったような気がしました。
日常であり続けることに難しさを野鳥たちはあるがままに受け止めてます。
最初から余分なものを持たない彼ら。
その反対のスタンスの人間たち。
ふつうの、何もないあたりまえの日常の脆さ。
自然のバランスの中の一部でしかない人間の生活。
その脆い日常は、一瞬の災害で崩れるということが今回のことでわかりました。
その脆い日常が、一番、ありがたくて大切なものということが今回のことで身に染みました。
作者は作品中では「自然を大切にしよう」とか「こうすれば地球にやさしい」、「こんなことをしてると
いつか自然がなくなる」…そんなことは言いません。
目に見えるもの、季節の移り変わりやその時の実り。。。そんなことを描くことで
私たちに「見守る」ことの大切さを伝えてるかのように思います。
11巻は作者にとってのターニングポイントになるかもしれませんね。
やっぱり面白い。今巻は、ヒヨドリのヒナ「ヒヨちゃん」が出ずっぱり。 「人がどれだけヒヨちゃんを愛しても、鳥同士の絆には勝てない」という結末が切ない。けど、当鳥にしたらこれが一番良い結末(スタート)なのでしょう。 この距離感があるからこそ「とりぱん」に出てくる生き物たちは笑えて、切なくて、いとおしいのでしょう。 良い漫画です。自然と自分との微妙な距離感を楽しめる人なら、きっとハマりますよ。宜しければどうぞw
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