刑事事件は最後の公平な判断がデキるはずの裁判所の信頼にかかっているが、 この事件では、全くの恣意的な判断で10年もの長きに渡り3人の冤罪で苦しんだ事実をどう捉えればよいか絶望する。 1週間も犯行日が、ズレたら事件として成り立たないのは国民的常識として当たり前である。 それでも起訴した以上、何が何でもメンツの為か事件として、継続して審理する裁判所の思考パターンは理解できない。 99.98%の有罪率は、人間である以上あり得ない。この99.98%の有罪率は、誰の為に有るのか? この国は北朝鮮以上の社会主義国である事実に、絶望しか感じない。 裁判所が覚醒し、本当に真実を見られる日が来るのか? ミスをしても責任を問われないことの恐ろしさが今更ながら感じる。
いつ誰でも冤罪の可能性があるという事と 裁判所は殆ど頼りにならない事実が目の前に厳然とあることの怖さがある。
はっきり言って目から鱗ばかりの内容だった。洋画「ブロークダウン・パレス」が大好きで色々検索しているうちに日本で似たような目に逢って10年も刑務所にいるというオーストラリア旅行者日本人団体グループの本多千香さんに行き当たった。この「メルボルン事件」はテレビで放送される度に必ず見てたし、グループが出所してくるまでHPをまめに見てて励ましのメールを送ったりもしてた。十分「知ってるつもり」だったのに・・・。早速購入して読んでみることに。この事件はネット上でも多く取り上げられててほとんど知ってるはずだったのに,この本の内容は千香さんの生い立ちからはじまり,旅先で起きたこともみんなが知らないようなことばかりだった。千香さんの一番下の妹さんが小さい頃悲惨な死に方をしていたこと、大きくなってからお父さんも奇妙な偶然で悲惨な死に方をしてること、出発日の計画が何度も変更されてて、それをなぜかはじめから警察が知っていたこと、一緒に同行した日本人男性一人が旅行の直前まで刑務所に入っていたこと,クアラルンプールでは予約したとこと違うわざわざ遠い古びたホテルに滞在させられていたこと,おとり捜査の実態、なかなかよい弁護士に巡り会えなかったこと、刑務所内での優しいルームメイトたちのこと,もちろんそれと逆の独房に何度も入れられたことも・・・。しょっしゅうパニック発作で倒れていたこと,毎日毎日が我慢我慢の生活だったこと、そして自殺未遂、遺書・・・。日本にいる残された家族のこと・・・。表立てては放送されていないはじめて知るような事柄ばかりです。まだ売ってるところを見つけたら即買いすることをオススメします。帰国したときには、「Chika」という舞台も日本で公演されてたんですよね。
様々なジャニーズが演じる「演技者。」の中で、「マシーン日記」 に次ぐ問題作と言える坂本主演の「TRASHMASTAURANT」が Vol.7に入っている。 ここまで大胆にかつ慎重に国際問題を封入した舞台は見たことがない。一見すると、職場同士で起こったささいなけんかから起こった殺人 といった感じなのだが、名前や音楽、人物の着ている服を よく観察すると見えてくる国を人物の性格に自然に見えるよう投影しているところがすばらしい。 また、最後の坂本の演技には正直恐ろしいものを感じてしまった。 ここまでできるのかとおもわずため息をついた人も多いのでは ないだろうか? 彼の演技はやはり舞台で鍛えただけあって、目を見張るものがある。 若くはないが、これからが楽しみである。
すっと読めました。堅苦しくなくて、読みやすかったです。 報道番組スクープでの取材を通じて、ジャーナリストとしての経験を積んできた長野さん。その彼女が現場の人間として感じた事を、彼女らしい率直な言葉で語っています。 第一部フロム・パレスチナでは、9.11以降、日本に流れてくる画一的な西側メディアの報道に逆らって、パレスチナ、イスラエルなどへ自ら出向いて何人もの人間にインタビュー、報復の歴史を肌で感じ取っています。 アメリカでのテロはなぜ起きたのか。 そもそもテロが起きる理由とは? ひとりひとりの人間に焦点を当てて探っています。 第二部では、報道に足を踏み入れて感じた事や疑問などを、臆することなく書いています。わたしは読んでいて、そこに新鮮な視点を感じました。アカウンタビリティという言葉が印象的でした。 アカウンタビリティとは「結果責任」と「説明責任」です。報道におけるアカウンタビリティとは、記事に対する責任を持つ事です。報道内容に責任を持つからこそ、誤っていれば謝罪し、誤りに至るまでの経過説明をする。アメリカではそこから報道への信頼が生まれてくる事など。 それらが、わかりやすく書かれています。肩がこらずに読めちゃう。
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