海外にいるメル友から、Right Here Waiting をメールに添付されて聴いたのですが、音質が良くなかったのでCDを購入しました。
1989年の曲ですが古くささは全く感じさせず、私と彼女の国を海が遮っていることから、この曲の歌詞を深々と聴き込んで、とても切なくなり、同時に向こうへ行けない悔しさが私を強く苦しめました。
しかし海には国がありませんから、陸続きの国と比べれば、間に他国があるわけでもないので、逆に近いのではないかとも思えました。
海外に恋人がいるかたには、寂しさのゴールを示してくれているような、とても不思議な曲です。
他の曲にも、初めてCDに追加された曲もあったりで、とても楽しめるアルバムだと思います。
相手を疑わずに愛することのできるかたなら、このアルバムに共感できるはずです。
若々しいヴォーカルが印象的なリチャード・マークスのファーストアルバムです。
確かに、80年代の軽いロック調の売れ線サウンドですが、
全体に散りばめられたR&Bのスパイスが大人びた印象を与えるとともに、
強力なバックアップ体制に負けない深い音楽性を感じさせます。
楽曲も素晴らしく、デビュー作ながら非常に完成度の高い作品です。
このアルバムを聴くと、社会人になって初めて仕事を成功させたときのような、
フレッシュな気分に戻れます。
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