25年間ずっと心に引っかかっていた音楽「ブルークリスマス」のサウンドトラック盤がCDになってます。Charの歌う
英語バージョンは既にCD化されていますが日本語バージョンはこのサウンドトラックでしか聞くことができません。音楽としても作詞:阿久悠、作曲:佐藤勝の名曲だと思います。まだお聞きでない方(特に若い人たち)に一度は聞いてもらいたい逸品です。
真心ブラザーズはTV番組の「勝ち抜きフォーク合戦」の頃から知っており、プロ野球1分勝負のテーマ「どか〜ん」やエレキに持ち替えてからの「拝啓ジョン・レノン」(よく聴けば良い曲なんだけど)など、ある種の“悪ノリと開き直り”が個性と思っていた。しかし、“別れの3部作”によるこのミニアルバムには前述の方が言われたとおり本心を出せずに強がって、失恋してから泣き崩れる純な部分が見られて良かった。
特に好きなのが吉田拓郎のカバーである「流星」で、キーを半音上げた以外は原曲のアレンジに忠実で、編曲とギターも原曲を手掛けた鈴木茂氏を迎えた姿勢には拓郎へのリスペクトを感じられて好感が持てた。
この他に「旅の宿」の岡本おさみ氏の作詞による「あの夏、ふたりは」、星勝氏の編曲による「流れ星」などが収録されており、拓郎ファンも世代がどうとか言わずに一度耳を傾けるといいだろう。
(余談だが、BOOWY以降のJ-ROCKに不可欠なエンジニア・Micheal Zimmerling氏が大半のミックスをしている贅沢な作品だ)