本作の発売は東日本大震災後の6月で、当然売り上げの一部はその
被災地に送られている。
しかしそもそも本作は阪神淡路大震災の15周年について語るTV
ドラマだった。
森山未來と
佐藤江梨子が夜通し歩く道は、15年経っても依然として
消えない傷をストレートに描いている。
このあたりは渡辺あや脚本の凄みだと思うのだが、友人を震災で亡くした
美夏がそのおじいちゃんの家に行き、帰りに手を振るシーンは圧巻だった。
ここで全ての哀しみが代弁された感じがしたからね。
反面、
高層ビルの夕景を背に「とにかく安全で売るんだ。地震なんか100年
に一度しかこない」と語る勇治の上司役・
津田寛治の芝居も、今観ると
人間のエゴを突いた凄いシーンだったのだと思う。
撮影の1年後、また劇場公開の半年後にこれらの悲劇はまた起こった。
今度は原子力被害付きで・・・。
15年後も東北の状況は予断ならないが、その時阪神の記憶は30年が
過ぎる。その頃は別の被災地が出ているかもしれない。
そんな意味でも本作は必見の作品だと思う。DVDだがデジタル撮影のため
画質は上々。
僅かだが当時の惨状も映し出されるので、ドキュメンタリーのような
作りだ。こういう作品こそPOVスタイルが活きる。星は4つです。
いきなり表紙から未來くんの直筆の
タイトル&落書き…?が。
「私が買った本に誰が落書きしたの〜??」って、家族を疑って
しまいそうになったり…。インパクトあります。
もちろん、中も彼自身が手書きで綴ったダイ
アリー形式になって
います。男の子なのにとってもキレイな字で羨ましいくらいです。
写真集という名の通り、映画撮影中の写真が満載ですが、もう少し
オフのときの写真などもあったら嬉しかったかなぁ。ほとんどが
「晴生」なので、ちょっと物足りない気もします。第2弾に期待!
最近の舞台の中でも、より未來くんの魅力が現れているものだと思います。未來くんといえば、やはりダンス!!それが慣れ親しんだ先生方との共演で充分に生かされて伸び伸びと魅せてる、といった感じです。
台詞はありませんが伝わってくるものがあります。
これぞ未來くん!!おすすめです(^−^)