この本はソニックの今までの歴史やキャラの紹介などがありちょっとしたトリビアなとが書いてあります
ちょっとした設定資料や開発者のインタビューもあります
英語が読めない人にも十分に楽しめる内容になっています
記憶に間違いなければ、このソフトが最初だったんじゃないでしょうか?
今じゃゲーム機から声が出る、BGMに歌が流れるなんて当たり前でしたが、当時はスーファミ含めてここまでクリアなコーラスがゲーム中に聞けることはまず無かったんで、最初は「おおっ!」とびっくりしましたよ、本当。
続いて鼓膜を叩くようなパーカッションから始まるBGMが流れる
タイトル画面に入るわけですが、なんていうか、クリアで輪郭のはっきりした音色を選択していて、実にポップな感じなんですよね。
で、グラフィックなんですがこれもスーファミに比べて少ない発色数を逆手に取って、レゴを組み合わせたかのような、メガドライブの能力を「無理なく」最大限に利用した実にセンスの良いものに仕上がっていました。
はっきり言って、センスの良さという点では当時のゲームの中では群を抜いていたと思います。
このゲームの中では、メガドライブのできること、できないことを嫌というほど分かっている人間が、メガドライブの弱点をうまく見せないように、かつ最良の形で「メガドライブってこんなこともできるんだよ!」ということを披露してくれています。
メガドライブの性能を最大限に引き出す、という点では「ガンスターヒーローズ」のトレジャーが有名ですが、あそこまでの力技でなく、肩の力を抜いた状態で美味しいとこだけを使った、と言うんでしょうか、分かる人には分かるはずです。
音楽もステージ1からキャッチーでノリの良いものを聞かせてくれますが、何と言ってもオススメはUFOキャッチャーにも使われているスターライトゾーンのBGMでしょう。ステージ構成も星空の高所を縦横無尽に駆け回るもので、プレイしていて気持ちの良いアクションゲーム史上屈指の名場面と言えましょう。
と、そんな非の打ち所のないように見えるこのゲームですが、当時のゲーム雑誌でもコメントされていたように、唯一の欠点として、せっかく超高速のゲーム展開を謳っているのに、ところどころに配置されたトラップのせいでソニックの高速ダッシュがブツ切りになることがままあります。これが唯一残念なところではありますね。
そうは言えど20年以上経った今プレイしてもこのゲームの持つ完成度の高さには唸らざるをえないですし、ある意味、ポップアートが詰まった宝石箱のようなゲームだと思います。本当に素晴らしい!!