とにかく映像が美しく、お伽噺の世界の好きな人にはおすすめです(ホラーではありますけど)
ストーリーは首なし騎士の伝説をもとにしたもの。
恐ろしい首のない騎士が馬に乗って人々を残虐に切り裂くという伝承を、
ジョニー・デップ扮する男が
調査するというものです。
ゴシック的な雰囲気。残虐だけれども美しい。そんな世界が見事に描かれていますよ。
ストーリーも素晴らしいです。
見ごたえありますよ。おすすめです。
また、この映画が気に入ったら、同じく
ジョニー・デップ主演の「フロム・ヘル」もおすすめします。
こちらのほうが、評価はかなり落ちると思いますが、古き
ロンドンを舞台に、切り裂きジャックの伝説を描いています。実は切り裂きジャックの犯人は解明されていて、この映画!はそれを下敷きにしています。
ぜひご覧ください。
私は、監督のティム・バートンが大好きなんですが、
その中でも、この作品が一番好き。
ティム・バートンといえば、『シザーハンズ』が有名ですが、
私にはちょっと悲しすぎます。
この映画は、ホラーでありながら、コメディなのでは?
と思わせるところが大好きです。
主役を演じる
ジョニー・デップの演技もこの映画にピッタリだと思うのです。
今回もティム・バートンらしく、全体のトーンが暗い映像ですが、
それが美しい!周りの木々がまるで生きていて、ヒソヒソ話をしているように見える。
全体的に黒っぽく、灰色なイメージの映像のなかで、
美しく白い、クリスティーナ・リッチが印象的でした。
映像やストーリーに、あれだけメリハリをつけるのってすごいです。
ティム・バートンの最高傑作ともいえるべきダークファンタジーの傑作。
舞台設定の巧みさにまず一目。前編通してかもし出されるゴシック調の雰囲気にまず圧倒。セットのつくりが見事なら、またそれをうまく
スクリーンに再現しているバートンの才能に脱帽。ダーク・ファンタジーを撮らせたら現状では彼の右に出るものはいないでしょう。
レトロ感溢れる舞台設定に負けないだけの、キャラクター造形に、またそれに見事にはまっているキャスティング。何かが突出しているわけではなく、バランス良くすべてが高水準。
ジョニー・デップの出演作は、彼の個性が強く一人際立つ存在が多かったのですが、この作品に関しては見事に作品に同化しており、まさに自然な存在として彼を映画の中で見れました。これは非常にまれなことです。有る意味初めて彼の魅力が映画の中で生かされたような気がします。クリスティーナ・リッチとのロマンスもうまく物語りの中に絡まっており、ゴシックロマンを見事に再現したダークファンタジーの傑作でしょう。
それにしても「首なし騎士」は首が有った方が怖いということはどういう事でしょうか!?(笑) 理由は明白、クリストファー・ウォーケンさんの顔が怖過ぎと言うこと(笑)。合掌。
映画作品がこんなに良かったんだからサントラも買わねばなるまいてーっとさっさと購入しました。バートン監督とは仲良しこよし?のダニー・エルフマンがプロヂュースです。(「バットマン」「シザーハンズ」など)
これは本当に素晴らしい出来です。劇中ですが、映画を観てなくたって面白いでしょう、逆に映画を観たくなるかもしれません。
オーケストラ+亡霊の大コーラス風です。くもり空の晴れ間に射す光のようなソプラノの美声とハープ、大聖堂のパイプオルガンのような音も入っていてうっとり。 ホラー映画の音楽といっても恐い気持ち悪いというのではなくファンタスティツクなし上がり、でも曲が終わるまで振り向かないように、首無し騎士が立ってるかもしれないから。
これはいわゆるホラー映画だという先入観を持って観てはいけません。ホラーテイストのブラックコメディと思って観ると非常に楽しめます。オープニングから、もう『ナイトメア・・・』のハロウィーンタウンの実写版といった雰囲気。とにかく全編ティム・バートンの世界です。クライマックスの首切り騎士との対決は、ほとんどターミネーター(1だよ)状態で怖いというより笑えます。切れ者なんだか、ただ生真面目なだけの刑事なんだかよく分からない
ジョニー・デップもはまっていて、妖しげなクリスティーナ・リッチとのコンビもGood。ティム・バートンの実写映画としては、一・二を争う秀作です。