自分はこれをテント内に敷き(ムーンライト1の床にたっぷり余ります)、冷気の遮断と万が一の浸水への防御として使用しています。
もちろんこれ以外にもハイキングの際のレジャーシートとしてもいいですし(厚手なのでかなり安心感があります)、本来の用途(?)として防災用にするのもよいでしょう。
ただ、この手のシートには誤解があって、「毛布3枚分うんたら〜」みたいに書いてあってもコレ自体には全く「保温」の機能はありません。冷気を遮断し、体温の放散を防ぐのが目的のものなので、これをうまく体に巻きつけて、風でばたついたりしないようきっちり羽織り込む必要があります。また、
透湿性ゼロの為、そのまま使用すると蒸発した汗が
結露し体がびしょびしょになるおそれもあります。 不意のビバークなんかで使用する事を考えている方は、使用レビューなどのブログがありますので事前に参考にしたほうがよいでしょう。
キャンプで、用具を車に積み下ろしする際、地面に敷いて汚れ防止として使っています。
その他、ソロ用テントのグランドシートとしても使えますし、テントのインナーに防寒用として敷いています。
ただ、断熱効果(地面からの冷え防止)は期待するほどありません。(無いよりはマシという程度)
薄く
コンパクトに
収納できるので、車に常備しています。
グラバーに子が居たとは知らなかった。一般的には余り知られていないマイナーな情報だと思います。グラバーの子、富三郎が日本に住んで戦後まで生きたのも一般的情報としてはマイナーだと思います。明治、大正を経て鬼畜米英と言われた戦前、戦中を生きた胸中は察するに余りあると思います。
父は明治の終り天寿を全う、子は戦後自殺、共に日本で生涯を閉じているとの事。
父子とも日本人になり切りたい、との想いはきっとあったのであろう。なり得たのか、未だ道半ばなのかは知る由もない。
7歳のEvan Treborn少年は、幼なじみのトミーとケイリーの兄妹、そしてレニーと遊んでいる時に、突然記憶の一部が飛ぶ現象に悩まされていた。備忘録として日記をつけ始めるエヴァン。やがて大学生になった彼はその日記を読み返すうちに時空を越えて、少年の頃の自分に立ち戻ってしまう。抜け落ちた記憶を埋め直す取り組みを始めた途端、エヴァンと幼なじみたちのその後の人生が大きく狂い始めてしまう…。
題名の「バタフライ・エフェクト」とはカオス理論を説明する際にたびたび引き合いに出される、「中国で蝶が羽ばたくとアメリカに竜巻が起こる」というあれです。初期条件の些細な違いが将来の結果に大きな差を生むという意味です。
エヴァンは幼なじみの将来を救うために良かれと思って幾度も過去へと帰るのですが、一人を救ったことで他の誰かの未来を不幸にしてしまいます。あちらを立てればこちらが立たずの繰り返しに、見ている私もじりじりとした焦りを共に味わいました。
人は誰しも、あの時あんなことをしなければ良かった、あの場所でそんなことを言わなければ良かった、という悔悟の念を幾度も味わいながら年齢を重ねていきます。やり直すことが出来るのならば、ぜひともやり直したい。到底かなうはずもないそうした人々の思いを、この映画は実に巧みに衝いてきます。
しかし、やり直しがきかないからこそ人生には、踏みとどまること、踏ん張ることが求められる時が必ずあるのです。踏みとどまらなかったことで生まれる不幸な結果を受け止めずに済ませるためにも。
Evan Treborn青年が果てしないEvent Reborn(再生する出来事)を終えるには、この上なく苦く切ない決断を下す必要がありました。その美しい幕切れに、私は大いに魅せられました。
素晴らしい映画です。