「光の国」の実写化はタブーとしていましたが、十分納得出来る設定と描写でした。
内山まもる氏の『ザ・ウルトラマン』の世界観や、当時の雑誌展開上の公式設定がベースと思われ、ある意味「本当に観たかった」ウルトラ・ムービーと言えます。
『大怪獣バトル』シリーズにおいて「ギャラクシー・クライシス」なる事件により「全てのウルトラ・シリーズが一つの世界に召喚された」という設定だそうで「上手い」と思いながらも「そこまでしなくても…」と、少し複雑な思いもあります。
オープニングの赤と青の光球のバトル。
言わずと知れた『ウルトラ作戦第1号』へのオマージュ。
「ウルトラサイン入りのベスト」「ウルトラ念力」など随所で昭和のファンを楽しませてくれました。
若き日の父とゾフィーの初映像化。
父と母の本名も明かされましたね(「愛の
スカイライン」かよ(笑)…でも上手い)。
此を期に「初代」にも…と思いますが、本名を明かさないのが最大の敬意なのでしょうね。
「師匠の実子を指南」というセブン×レオ×ゼロの相関も泣かせてくれます。
強すぎるベリアルとゼロ、弱すぎるウルトラ兄弟たち。
マンとセブンが「一矢を報いた」と言えますが、他は候補生並みに弱い。
ゾフィーは宇宙最強の戦士ではないのか!?
など、毎度のツッコミどころもありますが、とても楽しめました。
宮迫博之、蝶野正洋の両氏は上手かったですね。
小泉純一郎元総理はお世辞にも上手いとは言えませんが、雰囲気十分でハマリ役と言えるでしょう。
残念なのは長谷川理恵さん。
彼女がどうこうではなく、明らかなミスキャスト。
ユリアンかベスなら納得ですが…。
池田昌子さんのご都合だと思われますが、ならば
高島礼子さんや
戸田恵子さんにアテて頂きたかったです。
真夏竜氏は最高でした。
初代マンのマスクはBタイプでしたね。
世界
タイトル戦でさえダブルヘッダーが当たり前となっている今となっては、ノン
タイトル戦でも観客を魅了していたことは20年前の話とはいえ信じがたくなっている。一度もチャンピオンにならず4度も世界戦に挑戦できるボクサーも稀だ。平成のKOキングのファイトは高橋直人にも重なって強烈に記憶している。ボクシングだけではなく、信じられないような壮絶な生き様で人々を魅了していたことも。そして引退後は全国の児童養護施設を廻っている。
坂本の半生の壮絶さがったった200頁あまりで書けるものかとか、ボクシングの話なんだからもう少しリング上での出来事を記載すべきじゃないかとか、ノンフィクションの出来に注文を付けたくなる部分もなくはないのだが、坂本の半生はノンフィクションの出来に対する不満を補って余りある。
何かを背負いリングに立ち続けるボクサー坂本博之。TVなどでご存じの方も多いと思いますが彼は施設で育ちました。今現在、施設で暮らす子供達のため自分のため彼は戦い続けています。その坂本氏の貧しかった幼少時代が描かれてます。今の時代飢えに苦しむという事は少なくなってますが坂本氏が体験した飢えや施設での生活はボクサー坂本博之の戦う理由の一つなのかも...。ボクシングファンでない人でも読んでみるのもいいのでは。