こんな漫画読まされたら、漫画家志望者は出版社に持ち込みをすることはおろか コミティアにのうのうと作品を売り出すことすら不可能になるってなもんです。 自殺志願者は屋上のへりからくるりと踵を返して、パソコンの前でアダルトサイト巡礼に精を出すことでしょう。
すぎむら作品のウリとも言える「くだらなさ」が前面に出た、それどころかくだらなさ一辺倒であるこの作品を読めば 漫画家になることなんてくだらなくなるし、自殺することもくだらなくなる。 『女ンビ』を読んで明日の活力を得ましょう。 なんてったってゾンビ、笑い、オカズがこの一冊でまかなえてしまうのだから!
この時点で、すでにガイリッチーを超えている。
個人的に小林君が一番気に入りました。 あと、私、すぎむらさんの絵、好きです。
引き籠りの童貞青年群と可憐な美少女が筋肉質でビッチ―な女ンビと化した美女軍団、そして普通のゾンビとなった男共と三つ巴の混沌とした逃走・闘争劇を繰り広げる作品です。
歴代のゾンビ物のお約束を取り入れながらも作者独自のスパイスも取り込んでおり、ここでの重要なキーワードは「童貞」です。
ゾンビ映画のマニアックで視覚的なパロディに加えて逃走中、「中野ブロードウェイ」に紛れこんだ主人公のボンクラ青年達が当地に訪れた事が有る方なら思わずニヤリとしてしまう有名店を背景に逃げ惑う様は一見の価値有り。
笑わせ怖がらせると共に主人公の逃走を助ける宅急便の運転手吉田さんの泣かせるエピソードとグラマーで怖い女ンビと健常者の紅一点美少女「ハルカちゃん」のタイプが異なるお色気を忘れない点も心憎いです。
ロメロゾンビ映画ポスターのパロディから単行本をVHSテープに例えたデザイン、作者と中野ブロードウェイ所縁の方々との巻末対談(2巻以降に続くらしいです)、オマケ宣伝漫画、町山智浩氏の映画化を推す文が載った帯等遊び心に溢れた本です。
ちょっと濃いアイデアを詰め込み過ぎの気は致しますがツボに嵌ったら堪らない作品です。
大推薦です。
ひたすら単語が並んでる。 これで単語覚えようなんて思わないほうがいいです。 確認用かな。
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