当時映画館で見て、絵はきれいだけれど内容的に「?」でした。キース・アニアンのかっこよさだけが印象に残っていました。今見ると大人の鑑賞に耐える作品と感じます。
普通、人類は宇宙を目指すのに、地球に帰ってこようとするのはある意味斬新。宇宙船のデザインも異色です。
ミュウやキース・アニアンの設定はガンダムのニュータイプやシャアと通ずるものがあります。
意図的でしょうか、ミュウ迫害からはナチスドイツのユダヤ人迫害が、ミュウ対人類の壮絶な死闘からは自由主義対共産主義の戦い、ひいては米ソの最終核戦争が連想されます。(当時ソ連はバリバリ現役でした)
難解な雰囲気でお茶を濁されたようなラストが残念ですが「哲学的」と肯定的に評価しましょう!
30年弱経って、この作品を見なおしました。
安いし、いいとも。発送も迅速でサービス面でも言うことなしだと思う。
竹宮作品の大ファンである人間にとっては、待望のDVD化でした。
とにかく耐久性のあるDVDが出たというだけで、買いでしょう。
この商品はBOXで、3作品まとめて購入するタイプですが、作品別に購入可能なので、好きな作品だけを購入すると良いと思います。
ただ、すべて欲しい人にとっては、このBOX、嬉しい商品です。綺麗な箱が、マニア心をくすぐります。
個人的には、懐かしい作品の数々だけでため息ものですが、「地球へ…」が公開されるにあたって使われたCMも収録されており、とても嬉しかったです。
3作品のファンの方は是非この機会に!と思います。
美品ですぐに届きました。ありがとうございました。
天才ピアニスト(のちに指揮者)のヴォルフガングの短い一生が、妹アンリエット、評論家ホルバート、ヴァイオリニストのアドアルドの生き方や視点を通して語られる。 竹宮は他にもウィーン少年合唱団やピアニストを志す少年がウィーンに留学して奮闘する話など、音楽にまつわる掌編を書いているが、それらのアイデアを提供したのが、増山のりえらしい。少年愛を少女マンガに持ち込んだ先駆けのようだ。 大した読書をしない世代にとり、24年組の作品群は文学の代わりでもあった。ライトノベルの氾濫する昨今もしかりだろう。欧米文化に対する憧憬を優美に造り上げていた。小学生じぶん「地球へ」で彼女にはまり、当時の作品集をせっせと集めて読み、「変奏曲」を手にしたのは13歳ころ。 しかし、竹宮作品はこれを最後にあまり読まなくなった。エドナンがスペイン人民戦線の闘士であり、一時は音楽より闘争を選んだにも拘らず、闘争も音楽への熱い思いも、ヴォルフ死後の物語では消えてしまうからだ。作品発表当時スペインは今のような自由でフリーセックスの国ではなかった。東西冷戦の枠組みの中でアメリカに餌を与えられた軍事独裁政権のひとつ。血の闘争がずっとあったのである。それをただの物語の飾りにしていることに白けてしまった。 VOL 2で実質、この物語は終わっている。つまり、増山のアイデアの範囲を超えた時点と思われる。昔感じた違和感が、本書の後書きで理解できた。
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