難曲ばかりを収録しているDVDなので、勿論ミスタッチはある。
(おそらく編集は殆どしていないかと思われる。)
しかしそれは、ショパンコンクールを生で聴いていても全く同様である。
ミスタッチを聴く必要は無いのである。彼の音楽への情熱が溢れている事には変わりが無い。
このDVDは音質も非常に良い。曲目も有名で難曲ばかりなので、価値が高い。
演奏スタイルの方で、少し賛否両論があるのかもしれないが、私はそれほど気にならない。
とても紳士的でアイドルとしての素質を持っている彼を、純粋に尊敬できる。
ショパンがこれほどまでに優しさに満ちた調べだったこと
改めて気づかされました。
どの音にも魂が入っているようで、身体中を耳にして、
聞き入ってしまいます。
ラ・カンパネラはクライマックスの力強さに圧倒されますね。
トロイメライは限りなく美しいです。
またDVDは演奏シーンはもちろんのこと
プライベート映像も含まれており、ユンディの魅力たっぷりで、
このお値段はすごーくお得だと思います!
私はユンディ・リのショパンの演奏が大好きです。まさにショパンコンク-ルの覇者にふさわしい人だと思います。彼の演奏は、高い技術を駆使し、素直でかつ繊細で完成度の高い演奏を聞かせてくれます。私には心が癒され、なにか熱い想いが伝わってくるような感がします。このアルバムで私が特に素晴らしいと感じたのは、「木枯らしのエチュ-ド」です。この曲をここまで弾きこなせる人はいないと思います。私はこの曲は、演奏者によって得手・不得手はあると思いますが、最も演奏者技術が表われる曲の一つだと思います。私は今までにいろいろな人の「木枯らしのエチュ-ド」を聞いてきましたが、この曲において彼のものよりも素晴らしい演奏だと感じたことのある人は今のところ記憶にありません。彼だからこそできる演奏がたくさんあります。わたしはこのアルバムはお勧めです。ぜひほかの人の演奏と聞き比べて欲しいですね。彼だからこそできる演奏がたくさんみつけられることとと思います。
このCDはYundi Liの完成された音楽性、技巧性ともに楽しめる出来となっていると思う。
まずピアノソナタだが聴く人によっては音楽性が未だ未熟であると言う方もいらっしゃるが、私個人はそうは感じなかった。この演奏は淡泊なのではなく、寧ろ一瞬一瞬を計算されてあの繊細な音色で演奏しているのだと感じた。私個人としては完璧な技巧性の中にちりばめられたYundi Liの解釈とも言えるルバートはショパンコンクールで証明されたように、もちろんこれから伸びる余地は有り余るほどにあるが、Yundi Liの音楽性が完成されているという事を示していると思う。この録音は一度聴いてみて決して損は無いであろう。
「ラ・カンパネラ」だが、この録音は私が聞いてきた録音の中でもかなりの完成度、洗練性を持っていると感じた。繊細に始まる導入部、完全なる技巧性、緻密な音楽性が繰りなす展開部、そして圧倒的な技巧性とそれによってコントロールを失われない音楽性によって凄まじい求心力を持って演奏されるコーダ部、どれをとっても素晴らしいとしか言いようが無い。
「タランテラ」は後半部のナポリの船旅の部分の技巧的な限界を感じさせない音楽性にのみ目の向く素晴らしい名演は言うまでも無く、前半部分の解釈があくまで個人的だか素晴らしいと思った。導入部の後の左手のアルペジオのリズムは実に素晴らしく、私としては他のピアニストとは全く違うように感じられた。またその後のun poco meno prest, ma sempre con molto brioの部分のffとpの部分の演奏の間、そして音の対比が非常に素晴らしいと思った。
私としてはこのCDを勝って損をするという事は無いと思うお勧めの録音である。
ユンディ・リがDGに残したショパン録音からの選集。
小品でも大曲でも、茫洋として計り知れない規格外のスケールを感じさせる。ノクターン9-2などは有名曲だけに、よほどの才能とセンスがなければ音楽として成立すらしない難曲なのだが、ここまで聴かせる演奏はなかなかないだろう。最後のソナタも、古今の名演を凌ぐ素晴らしい出来で、彼の音楽的感性の豊かさを実感できる。
だが、「ベスト」盤に付きものの異論は本盤にも該当する。収録時間の関係か、ショパン・コンクールでも弾いた「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」の名演を収録しなかったのは解せない。有名曲を集めれば売れるという考えでは、演奏家の本当の実力は見えて来ない。彼のような大器には、相応の選曲と曲順を考えるべきだろう。
今後の活躍が期待される、本当に実力のある人だけに、色物際物的な売り方はもうやめてほしい。移籍したEMIでは「ノクターン全集」という超ど級のアルバムをリリースしているが、この対極的なやり方が今後どうなるか。
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