オウムの子供である著者が21-22歳くらいの時に書かれた本。
本のタイトルは“過激”ですが、過度な教団否定、自己肯定ではなく、冷静に自らの人生を真摯に省るという内容でした。 この方は確実に何度も精神が崩壊している。 そのことが伝わってきます。 本には語られてはいない、このような凄まじい境遇に生まれ落ちてしまったひとにしかわからないことがもっとあるのでしょう。
この方の存在と、東北の『瓦礫』が何故か重なりました。 「かわいそうねぇ。 でも私の近くには寄ってこないでね。」という日本社会、世間のエゲツナイ冷たさを感じます。 どちらにも罪はないし、皆で支えていかなければならない問題なのに。
ジャーナリストの江川紹子さんは何故後見人となり、またそれを“放棄”したのか。 江川さん側からのお話も聞いて(読んで)みたいです。
エロかったらどうしようとドキドキしながら買いましたが、 それほどエロくありませんでした。 今時のレディコミの方がよっぽどエロいっしヨ! 確かに、桐壺の更衣や、帝などキャラクター的に??ですが、 途中にある『長恨歌』の絵訳には感心しました。 良くもまあ、あれほど細かく・・・それだけでも読む価値があるように思いますけど・・・ ともかく、画力のある作家さんなので、構成、構図に破綻がないです。 しかし、原作に忠実に、とは謳いながらも、女性の描き方など、 あくまでも男の視点から描いた漫画と言うことは否めません。 きちんとした『源氏物語』を読んだ上でのお遊びで、副読本として読んで欲しいです。 若者よ!これだけ読んで、『源氏物語』を読んだなんて言ってはダメよ!
紅葉賀(もみじのが)です。 これの、源氏が舞う青海波(せいがは)が予行演習・本番と素晴らしかったのはおいといて、若紫の父にして藤壺の兄である兵部卿の宮(ひょうぶきょうのみや)と源氏が細やかに話し合っているとき、「女にしてHするか女になってHしたらキモチいいに違いない」とお互い思っているんですけれど、当時としては最高のほめ言葉です。「女にしたいほど美しい」って現代的にはちょっと気持ち悪いですけれど。 でタイトルの典侍はすごいおばあさんですが(この当時これだけ長生きするのもすごい)、今だすごくエロで、同じ典侍でも「あさきゆめみし」なんかぶっとんでしまいます。 原文そのまんまの江川訳。紫式部はすごい想像力の人だ。それとも宮中に、こういう人がほんとにいたんでしょうか? 藤壺は源氏の子を産みます。もちろん源氏そっくり。若紫もだんだんおとなになってきました。戯れでなく波乱がおこるのか?典侍は(多分)もう出ません。安心して第八巻を待ちましょう。
日頃、その存在を意識する事も無かった首都高。
その建築計画から、現在に至る歴史を、貴重な当時の映像や、証言を交えて分かりやすく解説したDVD。
特に、首都高ならではの建築上の制約。例えば既に街が存在している中に、自動車専用道を作るスペース的な制約や、オリンピックまでに開通させねばならない時間的制約に対し、今聞いても驚きのビックリ工法で諸問題をクリアして作られている事が解る。
ある意味、首都高版「プロジェクトX」である。
その他にも、現在工事中の新ジャンクションの映像は、完成後に見比べたくなる。
また、首都高マメ知識やら、穴場スポットの紹介など、気の利いたコネタも紹介している。
これを見てしまうと、渋滞していても首都高を楽しめてしまうウンチクが盛り沢山だ。 因みに、このジャケット… おそらくレインボーブリッジなのだが… どうやって撮影したんだ?
とても読み易いし、睡眠に関するナレッジを社会全般に拡げる役割を果たしている啓蒙書。手軽に素早く睡眠障害全般について知ることができる。睡眠関連の本を既にいくつか読了している人にとっては物足りなさ感から三ツ星、これからいろいろと知りたいと思っている入門の人にとっては四つ星。
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