一曲目Roll on down the highwayから最後のThank you for the fellin まで白熱した名演である。一切手抜きなしのストレ―ト勝負に好感が持てる。70年代、外タレによる日本公演で多くの名盤が生まれているがこのライヴ盤もそれらに含まれるべきものだと思う。もうCD化は諦めていたこのアルバム。こうなったら完全版をぜひ聴きい。
全米トラック野朗御用立のカナダ出身のロックバンド、BTOのベスト盤。
彼らは楽器の名手でも、ロック史に名を残すような革新的なバンドでもなかったが、良い意味であのヴァン・ヘイレンにも通じる大衆に訴える、なかなか捨てがたい味のあるバンドだった。個人的には、ZZトップやフォガットと並ぶ大好きなハードブギ・バンド。
全17曲彼らの魅力が時間いっぱい詰まっている。彼らの楽曲は、おおらかで至って単純明快。基本コンセプトは、「恋とクルマと仕事(4曲目に「ブルーワーカー」、10曲目にご存知「四輪駆動」が収録されている)」だ。
カナダ出身のせいなのか、英米のバンドのようなブルーズ回帰指向があまりなく、国籍を問わず生活感シーンに直接訴求してくるところが、売れた要因なのかもしれない。楽曲タイトルもこれ以上かみ砕けないくらい、実に分かりやすい。
私の中では何十年も「豪放磊落なカナダ出身のロックバンド」というイメージが占拠していたが、ジャズ・フュージョン的にジェントルに聴かせる要素もあり、今聴くとなかなか単純に割り切れない、多面的な音楽的要素を持つに実にバラエティに富んだ名バンドであったことがわかる。
「バックマン=ターナー・オーバードライブ」と聞いて、「そういえば昔そんなバンドあったな」、という耳の肥えたロックファンには、是非とも実際に聴いて再評価してもらいたい70年代の名バンド。
邦題「四輪駆動」。エンジンも四つついてたんじゃないか、というほど各メンバーが持ち味を発揮しながら、まとまりのよさも随一です。クレジットには、右チャンネルのリードギターがランディ・バックマン、左チャンネルのリードがブレア・ソーントンとあり、なんと親切なグループなのでしょう。ジャケットは黒に金色でBTOのロゴで、ゴールドディスクを取るぞ、という明確な意思表示でしょうか。(彼らのロゴにはカナダの象徴、メイプルがあしらってあり、アジなことやるな、と思います。)
この頃BTOは絶頂期でした。実は恥ずかしながら、中学生だったわたしは、何の工夫もないバンドという風に彼らを低く見ていました。今では大変反省しています。これだけシンプルな要素でユーザーを納得させる困難さがわかったのはずっと後日の話です。
CFターナーのボーカルがダミ声、ランディのボーカルがややコミカルな声です。ふたりのリード・ギター、ふたりのリード・ボーカルで変化をつけながら、ベースの音は常に巨大。Flat Broke Loveなんかを聞くと、最初から最後まで同じようなリフでありながら徐々に興奮させる仕掛けです。つくづくカタルシスを感じさせるグループですね。高速道路で聴くときはスピード・オーバーにご用心ください。
一枚目未発表曲数曲とヒット曲。前進のブレイヴ・ベルトも一曲。問題なのは二枚目。昨年CD化されたJAPAN TOURが丸ごと収録されてます。プラス未発表version2曲。二枚目は彼らの熱烈なファンなら不要な代物。1993年に発売された二枚組のANTHOLOSYの方がこの企画には相応しい内容であったと思います。SO FAR(昭和は遠くなりにけり。)
一枚目未発表曲数曲とヒット曲。前進のブレイヴ・ベルトも一曲。問題なのは二枚目。昨年CD化されたJAPAN TOURが丸ごと収録されてます。プラス未発表version2曲。二枚目は彼らの熱烈なファンなら不要な代物。1993年に発売された二枚組のANTHOLOSYの方がこの企画には相応しい内容であったと思います。SO FAR(昭和は遠くなりにけり。)
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