竹澤恭子は、日本有数のヴァイオリニストですが、かなり前からニュー・ヨークに拠点を置いて活動しているので、日本国内では知らない人が多いかもしれません。それに、CDも少ししか出していないので、彼女の演奏に触れる機会は余り多くはありません。 どんな演奏家かというと、ブラームスなどのロマン派が得意な人です。表現力の幅が大きくて、きれいなメロディをしっとりと弾くのも得意ですが、それと正反対に、情念のほとばしるような演奏にかけては右に出るものがいないほどです。一言でいえば、繊細でありながら骨太でたくましい演奏家です。 私自身は、一度だけ竹澤さんの演奏を生で聴く機会がありましたが、ブラームスの演奏の時は、鳥肌が立つほど感動しました。 それ以来、彼女のCDはほとんど聴いていますが、このたび、5年ぶりに発売されたのが、この「ロマンツァ」というCDです。 採りあげられているのは、何回もアンコールに弾いてきたお気に入りの小品ばかり。クライスラーの「愛の悲しみ」やドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」やマスネの「タイスの瞑想曲」など名曲がずらりと並んでいます。どの小品に対しても、愛おしむ気持が伝わってくるような情の深い演奏で、馥郁とした味わいがあります。 でも、特筆すべきは、ショパンの「ノクターン第20番」とサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」です。「ツィゴイネルワイゼン」の後半では、情熱的な演奏の片鱗が窺えますし、ショパンについては、思わず涙がポロポロとこぼれてしまいました。
プロコフィエフの曲自体、素人にはとっつきにくい曲だと思う。したがって演奏が良くても自信を持ってお勧めできない。しかしヴァイオリン・ソナタの第2番は、聴きやすく気持ちが良かった。
どれもこれも、いい曲だけど、短すぎるのが少し・・・ でもこれからクラシックを聞いてみたいけど、よく分からないといったひとに、自分のすきなジャンルを探すのには薦められます。値段も安く、かなり良心的。もしなにか買おうと思っているなら、これを聞いてからのほうが、より自分にあった音楽に出逢える可能性が広がると思いますよ。
タイトルの「サンタ・ルチア」が聴きたくて購入しました。とても良かったと思います。錦織健氏が歌っておられます。
ほか、個人差があるでしょうが耳慣れた曲ばかりなので、1枚フルに楽しめると思います。個人的に嬉しかったのは、ラ・カンパネラと奇想曲第24番(カプリース第24番)が収録されていた事でした(タイトルしか見ずに求めたので収録されている事を知らず)。
ここの情報紹介では歌手や楽器が分からないのでその点が少し難かもしれないですね。例えばラ・カンパネラはピアノ演奏で…等。しかし奏者が掲載されているのである程度は測れます。
書いていないものとしては2,3の歌を錦織健氏が。8が福井敬氏。9が緑川まり氏。
あとインデックスにはそれぞれの作品の解説が各10行程度で纏められています。
サンタ・ルチアの原曲(?)を聞きたいと思っていたので、日本語で歌っておられたのが少し残念、それで星マイナス1にしました(しかしこれはCDジャケットを直に見てもわかりませんが)。
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