近頃、ゴスペルに興味を持つ人が大分増えてきてうれしい限りですが、このアルバムはまずゴスペルとしての完成度が非常に高いと思う。 それに加え、原曲が「ヘンデルのメシア」というクラシックの中でもバッハと同じ頃のバロック音楽だということをあとから知ってびっくり。聞き比べるとまた面白いですよ。特に1.Overtureでブラックミュージックの変遷を上手く表現しているところは何度聞いても面白い。 ゴスペルファンだけでなく、クラシックファンの方やそれらの融合を楽しむ人(例えばクイーンとかレインボウとかのファンの中にはそういう人多いんじゃないかな?)、要するに音楽を幅広く貪欲に楽しむ人には超おすすめの一枚なのです。
YELLOWJACKETSと言うジャズメンバーを初めて知ったのはYouTubeで彼らが出演しているのを観たからです。それは渡辺貞夫の日本でコンサートをした時共演したのがまだ知らないメンバー であり、その時のメインタイトル”BIRDS OF PASSAGE",そしてその中にある”Round Trip"、”Just a toch SALVADOL"、”Orange Express and MYDEAR LIFE"と言う曲でバックの演奏の素晴らしさに何処のメンバーかしら?あの私を何処までも嬉しがらせてくれるギターのイケメンの彼は誰?そして私はYELLOWJACKETSを知りました。渡辺さんが彼らをメンバーに選んだということは、YELLOWJACKETSのアメリカの何処のジャズメンバーよりも実力があると認めたからです。実はYouTubeにアップされた曲のユーザーさんにチャンネル登録したので最初のコメントは私が書いています。日本語で書きました。此処へコメントする人は皆素人とは思えないコメントをするので見たら笑うでしょう。 Yellowjacktsは81年のデビュー以来アメリカでもっとも息の長いコンテンポラリージャズグループとして魅力的な活動を展開しています。歴史的に見ると79年ロベンフォードがワーナーブラザーズとソロの契約をしレコーディングする時、当時の彼のセッション仲間3人を集め展開したのがYELLOWJACKTSの始まりです。ですからロベンもメンバーの1人でした。ロベンは天才ギタリストとして、そして多くの楽曲を提供しているシンセライザーのラッセルフェランテはR&B部門でグラミー賞に輝くほどしなやかなタッチで弾くこの人も天才です。ドラムスのウイリアムケネディーはファーストアルバムには参加していませんが黒人独特のバネのある叩き方です。日本公演では参加しています。YELLOWJACKETS=スズメバチと言うネーミングは生き生きとして力強く”刺すような刺激がある”と言う意味で彼らもそういった音楽を求めていたのでしょう。オープニングの「マチネーアイドル」はラッセルのエレクトリックピアノが心地良い。彼の作で西海岸の軽快なナンバー。彼のジャズ・ピアニストとして高いスキルを持っている事の証明。「インペリアル・ストラット」はラッセルがリチャードティーバリのキレのあるアコースティックピアノ・プレイをきかせる。ロベンのギターとのアンサンブルも格好いい。ロベンのソロもロック、ブルース、ジャズなどの要素を匠に消化したアプローチで、インストゥルメンタル・バンドとしてのYRLLOWJACKETSのポテンシュアルの高さを表している。残念な事に83年ロベンはニューヨークへ行く。ロベンがメンバーであったのは僅かであるので、その意味でもファーストアルバムは見逃せない。購入をオススメするし渡辺さんとの競演も素晴らしいので是非観ていただきたい(YouTubeで)。これはアルバムがあったら購入したいほどです。
大自然のように奥行きがあり、物語が感じられる音楽。一曲目"Man facing north"は、ナナ・ヴァスコンセロスの驚きに溢れた演奏が光る、とってもかっこよい曲。これ一曲だけでも買いです。ジミー・ハスリップが、いかにも彼らしい硬質なベース音でソロをとる! う~ん。最高です。"Like a river"。これは、ワルツですね。不思議な感じのワルツ。綺麗です。ラッセル・フェランテのピアノソロが身悶えする程良いです。"Dewey"は、マイルス。たしかにマイルスのリズム。でも、ティム・ヘイゲンスのミュートにはもうちょっと粘着力があって、そこが一味違った味。"Azure Moon"のコーラスは、なんとなくPMGのコーラスを思い出すような感じで、スタイリッシュなサウンドとフィットしてます。"Suenos"は比較的ストレートなジャズになってますが、何と言ってもオープンホーンでソロをとるティムと、ボブ・ミンツァーのソロ。ガッツが感じられてすばらしい! "1998"は、ボブのバスクラと、ウィル・ケネディのミステリアスなドラムのフィーリングがなんとも言えない世界。ここでもティムがイマジネイティブなソロをとってます。アルバム全体に不思議なオーラが感じられ、色で言えば薄い青っていう感じでしょうか。エレガントですね。ラッセル・フェランテの貢献度が大きいと思います。最後の曲"Solitude"がこのアルバムの雰囲気を良く表していると思います。ちょっとマイナー調で美しい曲。ナナだと思いますが、ヴォイスが綺麗。彼らの作品の中では、かなりオススメ。後半は、特にジャズってて盛り上がるよ~! ちなみに、この作品は、故ジェフ・ポーカロに捧げられていてそこも印象的。ジェフ・ポーカロが入ったイエロージャケッツというのも、そう言えば聴いてみたかったな。
彼らの新作は毎回スリリングですね。
純粋なモダンジャズでないにしろ、
やはり彼らの中には、潜在的なジャズスピリッツが根付いてると思います♪
今回、特に嬉しかったのは、ラッセル・フェランテが、
沢山素敵な曲を書いてくれた事です。
ボブ・ミンツァーも同様に、相変わらずインパクトのある曲を提供してますね。
新しいレーベルに移籍したイエロージャケッツ。
これからも「音のマジック」で、我々を驚かせてくれる事でしょう。
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