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ロック界における各パートの名手4人が同じステージに!
 DTのライブ盤ほどのタイトさはないけど、ビリーが弾くDTナンバーも、
 デレクが弾くLTEナンバーも、トニーが弾くTalasナンバーも、マイクが叩くstratusも、
 どれも新鮮に聴こえます。
 
 テクニックばりばりのバンドは、国内外にもたくさんいるけど、
 曲の良さや、音を聴いただけで誰か分かるオリジナリティも
 兼ね備えているのは正直このアルバムくらいです。
 
 「Amazing Union」というバンド名らしいですが、
 次は是非このメンバーでのオリジナルアルバムを!
 
 
   
その筋では有名な超絶変態演奏能力を有するメンバーを集めたスーパーグループによる、「自称」ポップスロックのデビューアルバムです。
 このメンバーに興味をもつ方の多くは玄人好みの楽曲を期待しているのでしょうが、それを期待していると、恐らくがっかりします。現代的で複雑怪奇な楽曲に慣れている方にとってみれば、とてもシンプルな楽曲に聞こえるでしょう。
 
 逆に、この楽曲はロックを知らない人に前提知識なしで聴いてほしいです。シンプルかつカッコイイ楽曲群です。演奏しているのは、ロック界における名演奏家達です。ポップスでありながら、どこに出しても恥ずかしくないクオリティのロックでもあります。
 
 玄人なロックファンの方には、車の中で聴く曲としてオススメします。この楽曲なら家族に白い目でみられません。
 
 
   
名作「Images And Words」などで見られた、超絶技巧をちりばめた隙間のない曲編成から発想を転換し、1音1音をシンプルに表現し、
 美しく響かせることを目指した作品。ラテン~ジャズ風味のAOR的な
 曲が多く、手数が出来るだけ抑えられているため、発表当時は
 メタル的なファンからはそっぽを向かれたが、
 HR好きや一般層からは高い評価を受け、新たなファンを獲得した。
 メタル層から好かれていないため、低迷期の作品と言われることもあるが、
 今作で挑戦した、新機軸によるバラードや組曲のメロディの成熟は
 素晴らしく、技巧と手数のみではない、一曲一曲の深さを磨く基礎となった
 キャリア上重要なアルバムとなっている。
 歌自体は重い内容の歌が多いが、ジャケットのような清々しさというか、
 メタル的な重苦しさがないプロデュースが爽やかさを与える。
 「Hollow Years」は某HM雑誌で年間最優秀曲に選ばれた。
 
 
   
EPと侮る無かれ!6曲で約40分のランニングタイムがあり、未発表1曲、LIVEも2曲と非常に充実した1枚です。個人的にはLIVE演奏の『アナザー・ハンド(ザ・キリング・ハンド)』をラブリエのヴォーカルで聞けるという所に価値ありと思っています。
 残念ながら、店頭在庫限りの状態のようですので、ファンの方は見つけたら即買いをお勧め致します。
 
 
   
このアルバムはDream Theaterが脱Rush宣言したアルバムと思っています。とりあえずわかりやすいキメが減って前作に比べて即効性は減退したのは確かです。
 でもメロディに乏しいかというとそんなことは決してなくて、2ndのようなRPG風のメロディよりはAwakeのメロディの方が好きという人もいるはずです。
 
 (メロディというよりはキーボードプレイといった方が正しいのかも知れませんが)
 
 それと七弦ギターと六弦ベースを持ち出したのはKORNの影響かと一時期思っていたんですが、よく考えるとKORNの1stとほぼ同時期にAwakeは完成していたので、このヘヴィでダークになったのは案外トレンドにのったわけではなかったのかもしれません。
 
 
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